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トスカーナ日記

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月15日

さて、今日はイタリアの家族に付いて少し書きましょう。
イタリア人の家族の絆が強い事はもうご存知でしょうか。
「ゴッドファーザー」という映画がありましたね。あれはこの家族の強い絆を象徴した映画の一つでもあります。

大きなホテルは例外ですが、郊外の街にある宿泊地、アグリツーリズモ、レストラン、お店、などは殆どが家族経営です。
まあ、他人を雇えば、それに賃金を払わないといけないと言う経済的、税金的な問題がある為でもありますが、それ以上に家族で何かを一緒にやると言う事が、家族の絆、愛情を保っているわけです。
こちらでは若い人の家族離れというものがあまり見られません。

先週の日曜日に、大家さんちの家族の友達が湖の側にレストランを持っているので行って見ようと言うことになり、皆で一緒に車を飛ばして行って来ました。
道のり約
3時間。

彼等はトスカーナ州の南の境界線を越した所にあるラツイオ州のボルゼナ湖の直ぐほとりにレストランを持っていました。

先ず奥さんのアンジェラがキッチンで料理を作り、ご主人と娘さん、息子さん、そして息子さんのフィアンセがウエイターとして働いています。
アンジェラがキッチンに入る前に、既に彼女のお母さんとお父さんが2人で同じレストランを経営していたそうですが、その時のレストランは質素なもので、掘っ建て小屋のようなものだったそうです。その時の絵が、レストランの壁に今掛かっています。

その後、娘であるアンジェラがレストランを継ぎ、会社勤めをしていたご主人も会社を辞めて、レストランに全力を尽くし始めて早15年。
徐々にレストランの内装も変えていき、今ではアットホーム的であり、エレガントでもあり、とてもいい雰囲気のレストランになっています。

さて、アンジェラの娘・ウエンデイーもアンジェらがお母さんを手伝ったように、今はウエイターとして働いています。
彼女は今24才。2年前に結婚し、今は6ヶ月になる可愛い男の子がいます。
この男の子が又可愛くて、もう皆の集中の的。名前はアレッサンドロ。家族のメンバーは仕事で忙しい為、レストランに食べに来るいろんな人達の腕にいつも抱かれています。まったく人見知りしない子で、良く出来ています。

イタリアでは赤ちゃんは王様
(王女様)なのです。

大家さんちのご主人、奥さん、娘さん2人、そして私と主人も代わりがわりにアレッサンドロを抱っこしては悦に入っていました。
でもお腹が空くとやはり泣き出して、ウエンデイーがレストランの片隅で母乳をあげるのが微笑ましい。

ウエンデイーの弟も20歳を過ぎたばかりなのに、ウエイターとしてはとても愛嬌が良くて、働き者。
そして彼のフィアンセが又きびきびとよく働き、でも、時々彼と仲の良い所を見せたりして、又これがイタリア人っぽくていいのです。
彼女はまだアンジェらの息子と結婚はしていませんが、でも姑と舅にあたるアンジェラとご主人とはそれは仲が良くて、知らないと実の娘かと思うほどです。
将来はこの家族の一員になるわけです。又この家族の絆がいっそう強くなる事が感じられます。

皆、ラフな服装で、よく働きますが、でもせかせかしていない。
これがイタリア人のいいところです。
ラフな服装と書きましたが、でも良く見るとブランド物ばかり着用していらっしゃる。可愛い赤ちゃん・アレッサンドロもブランドの洋服で、ズボンと靴はジバンシーでした!!

キッチンで働いているアンジェラの履いているスニーカーも何処のものか知りませんが、ものすごくモダンなもので、なんだかぴかぴか光るような・・。
こんな隠れた所でもおしゃれをするんですね。

お料理もシンプルですが、大変美味しくて、私達が行ったのは日曜日でしたが、お昼は満席で、それも入れ替わりもあるほど。
サラダのグリーンや人参の赤の色がそれは華やかでびっくりしていると、それはすぐ側にある自分たちの畑から取ってきた野菜だからよ、と教えてくれました。
このボルゼナ湖とコモ湖でしか捕れないという魚の料理も、シンプルに料理してあるのですが、大変美味しかったです。

沢山食べて、沢山お喋りをしてお腹も頭も一杯になった日でしたが、それ以上にここの家族の強い絆と愛情に、少しクラクラしてしまった私でした。


今日は各国でイラク攻撃反対デモがあった日です。
こちらローマでも大きなデモがあり、私の住んでいる町からもローマ行きのバスが朝早く出ていきました。
町では7色の「平和の旗」が家の窓や門の前で風になびいており、反戦の意義が強く感じられます。

今、21世紀の時代に、戦争?

TVではアメリカの海軍の若い人達が、戦争準備の為出発する前に、家族や恋人と涙の別れをしているところを放映していました。

なんだか、第2次世界大戦の時のフィルムを見ているようじゃないですか。
私には目の前の光景が、まったく信じられません。

ブッシュはちょっと頭のネジが1つ外れてしまったのではないでしょうか。
人が宇宙に飛び出していくこの時代に、他人が持っているものが欲しいから戦争だー、なんて言い出すとはかなり幼稚な行動ですよね。
大人で幼稚な所が恐い所です。

こんな戦争ごっこにつぎ込んでいる莫大なお金を少しでも人類の為に使ってくれたら、地球全体がどんなに成長するか知れないのに残念な事です。

戦争に反対する皆の気持ちが、声が、通じてくれる事を祈っています。