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トスカーナ日記

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月4日

こちらは急に夏になりました。
アフリカから温かい風が吹いてくるから気温が上がる、とは聞いていましたが、こんなに急に夏の気候になるなんて、誰が思ったでしょう。
春のジャケットなんて着る暇がありません。
先週いらっしゃっていた龍彦さんと昌子さんご夫婦が、こちらに来られる前にイタリアの気候を電話で訊いてこられました。

それはこのように暑くなる前の週で、まだ日中でも簡単なジャケットが必要な気温でしたので、私はそのように伝えたのですが、なんといらっしゃってからこの暑さです。お二人は
Tシャツ等を用意されておらず、こちらで買う羽目に。

この急な気候の変化には地元の人達もびっくりしています。
でもイタリア人は夏が大好きなのです。この暑さにはみーんな大喜び。私もどちらかと言うと寒いよりも暑いのが好きな方です。
又今年も私は真っ黒になるのでしょうが、やはり海にいける夏はいいなぁー。

先週ガイドをご利用してくださった龍彦さんと昌子さんご夫婦はお二人とも歯医者さん。これまた福岡からのお客様です。
イタリア旅行はもう6回目になるそうですが、いつもツアーで、今回は始めての個人旅行に挑戦と決めていらっしゃったようです。
龍彦さん自身がインターネットで準備を進められたようで、その途中私のガイドを発見されて、去年の6月からご連絡を頂いておりました。

個人旅行で一番心配になるのが、途中の飛行機の乗り継ぎだそうです。ツアーでは搭乗員さんの後をただひたすら着いていけば、なんの心配もなく目的地に到着となるのですが、個人旅行ではそうは行きません。全て自分の目で確かめながらの旅です。
お二人もミラノでの乗り継ぎが一番心配だったそうです。
また、成田空港でも、搭乗ゲートが変更しているのではないか、時間の変更はないか、などこんなに目を開き、気を使った旅行はありませんでした、とおっしゃっていました。それだからこそ、個人旅行をしているのだなーと言う実感が湧いて来て、ワクワクされたようです。このスリルもまた個人旅行の醍醐味なんですよね。

お二人の心配に反して、途中何事も起こらず、ミラノでの乗り継ぎも簡単で、無事フィレンツェ到着となりました。
さて、個人旅行をされる方が良く勘違いされるのが土地鑑です。

地図だけで土地の広さは見分けられません。トスカーナもガイドブック等に載っている地図を見ていると、
1日で全域回れるように思われるようですが、ところがどっこいで、思ったより大きいのです。

高速が通っているところは限られており、殆どの町にいくには田舎道を走る事になり、それで時間がかなりとられます。
途中、コーヒーブレイクもしたいし、昼食も出きればワインを飲みながらゆっくりしたいですよね。旅行者の行かないような裏道に行って写真を撮りたいし、又その町にある特産物店や土産物屋も見たいでしょ。となると1日に2ヶ所周れば充分です。それだけで夕方はきっちり疲れてしまいます。

さて、龍彦さんは大のお酒好き。ビールも好きだし、日本酒も好きだし、そしてワインも大好きな方。
ですから、今回の旅行もワインが沢山飲める場所を組んで見ました。
初日は、宿泊地でもあるヴォルテーラで3月15日の日記に載せた「ヴェーナ・デイ・ヴィーノ」のワインバーで、早速いくつかのワインを味わっていただきました。味わっていただくのが夕方でしたので、私の主人が、どんなワインを出して欲しいと前もって連絡をいれておき、夕食がてらお二人だけで行っていただきました。言葉の勘違いなど少々あったようですが、優しいルーチョの指導で楽しく過ごされたようです。
ここでは日本へ向けてワインの郵送もしてくれます。12本の郵送料・190ユーロ。家まで届けてくれます。

次の日はご希望のモンタルチーノで、有名な「バンフィ」にご案内しました。「バンフィ」では「タヴェルナ」で5コースの食事とワイン試飲をたっぷりと満喫していただきました。途中の何処までいっても限りのない葡萄畑にはお二人ともびっくり。最後のカンテイーな訪問は宮島さんにしていただき、
「ワインの勉強になりました、これからはおろそかにワインを飲めませんね」
とお二人。
モンタルチーノの町では、ワインの祭りがある際に、その年のワインの出来を星印で表します。いい年は5つ星、悪い年はそれこそ2つ星とか。それを有名なデザイナーや写真家が陶器にデザインをして、街の中心部の壁に貼るようになっています。それを見ればどの年のワインがいい出来だったか一目瞭然なのです。5つ星の年は、1991年、1995年、1997年。
雨が多かった去年2002年は2つ星です。美味しいワインを探す時にはこれを目安に。

3日目は、海辺のレストラン「ピネッタ」に行きました。
新鮮な魚介類を出してくれるレストランで、私達も本当に久しぶりに行きましたので、エンジョイしてしまいました。
あそこはいつ行ってもがっかりさせないレストランで、嬉しい場所です。
ダイビングをされる龍彦さんは海を見ながらの食事は特に気に入られたようです。ここに行くといつも飲むのが、白ワインの「ヴェルメンテイーノ・デイ・ボルゲリ」アンテイノリ、とローゼワインの「スカラブローネ」アンテイノリです。
両方共きりっと冷やして飲みます。美味しいですよーー!あまり飲めない私も大好き。

4日目は自由行動の日で、朝からお二人だけでヴォルテーラの町を散策です。丁度この日は5月1日で祭日。お天気は最高で、沢山の人出があったようです。

5日目はシエナへご案内しましたが、シエナへ近づいた所で既に車の数が普通ではないのに気づきました。町にある新しい大きな駐車場の入り口には長い列が出来ています。そんな所に並んでいるといつシエナの町に入れるか分かりませんので、そこは慣れたもの、主人は適当な所に車を止めて、はい
OK
歩いて入ったカンポ広場の人の多い事!ものすごい人出です。
勿論「マンジャの塔」には切符を買う長蛇の列で、登る事は不可能。
こちらでは「ポンテ」と言って、祭日があるとそれを挟みながら長い休暇を取るのですが、この週も丁度それに当たり、イタリア人や外国人の旅行者で、お祭り騒ぎです。

ここでシエナで見つけた美味しいレストランをご紹介しましょう。

いくつかある中で、これは最近発見した所ですが、名前は「
Osteria Broccon del Prete」。住所はVia d. CapitanoTel.番号は分かりません。

デゥオモに近い所にあり、これからのシーズンは朝のうちに予約をしておいた方がいいでしょう。ローカルの人達が行くレストランで、気さくだけどちょっと変わった感じの、内装も素敵で、美味しいレストランです。ワインのチョイスも沢山あり。

龍彦さんと昌子さんがいる間、づーっと良いお天気に恵まれ、本当に良かったです。お天気ばかりはどうしようもなく、雨が降ればそれはそれで良かったことにしていますが、やはりいいお天気のときは嬉しいものです。

ところで、龍彦さんが私の弟
(龍夫)と同じ年生まれで、同じ龍の名前が付いていることにはビックリさせられました。そしてお友達が彼のことを「龍っちゃん」と呼ぶそうで、それもまた弟と一緒。同じ九州男児のせいか、心の大きな優しい所もそっくりで、なんだか私の弟が目の前にいるような錯覚を覚えてしまいました。
私の主人が、仕草もよく似ているねー、なんて言っていたほどです。
こんな所で亡くなった弟に又会えるなんて・・・・。感謝。