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トスカーナ日記

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月19日

リチャード−ジノリ陶器博物館
今週、静岡からいらしていた大場真寿美さんと根崎彰子さんのご希望で、フィレンツェの郊外にある町、、セスト・フィオレンテイーノにあるリチャード−ジノリの陶器博物館へ行ってきました。

何にも知らない私は、お二人からジノリの博物館へ行きたい、とご希望のメールをいただいた時には、
「ジノリ、ってなんですか?」
と訊いてしまいました。
日本でも2000年にリチャード−ジノリ陶器の展示会があったようですね。

18世紀に、貴族の食卓などを飾るようなエレガントで薄い陶器を作り出したのが、カルロ・ジノリで、200人の職人から始めた「
Manifattura di Doccia」は大きな成功を収めました。しかし、カルロ・ジノリが亡くなり、その息子達の活躍もむなしく、家族内での領地争いが始まった19世紀の末、ミラノの陶芸家、アウグスト・リチャードに製造業を売ることになったのです。
芸術よりもビジネスの方に興味があった最後のジノリの息子と、既にミラノで成功していたリチャード氏との合併で、リチャード−ジノリ陶器は多種の陶器を製作・生産し、世界中に知られるようになりました。

いまだに改築中の博物館は、それでもお二人がいらした数日前に2階の展示場がオープンし、18世紀〜20世紀にかけてのリチャード−ジノリ陶器の初期のものからモダンな物までの歴史を見ることが出来ました。

ベル型のカップの取っ手が蛇の形や枝の形をしていたり、小さな容器のふたのつまみがバラの花を形どっていたり、又可憐な花や洋ナシ、プラム、イチヂク、チェリー、イチゴ等のフルーツのモチーフが画かれたカップやお皿などが特徴のようです。
テーブルを飾るだけではなく、屋敷の廊下やイタリア庭園を飾る為の大きな陶器の彫刻まで手がけたようです。
展示場は初期から20世紀までのリチャード−ジノリの歴史を5段階に区切って展示、説明し、とても分かりやすく出来ています。

真寿美さんと彰子さんは以前からリチャード−ジノリの陶器に興味がおありで、既に何枚かのお皿をお持ちだそうで、じっくりと時間をかけて見ていらっしゃいました。
歴史を勉強した後は、近くにあるリチャード−ジノリ陶器のアウトレットに行くことにしました。

アウトレットは建物の表に名前などは一切書いていませんので、始めて訪問する人にはちょっと分かりにくいかも知れませんが、そのあたりを歩いている人達に聞けば直ぐ教えてくれます。

素敵な陶器などには殆ど興味のなかった私ですが、でもリチャード−ジノリ陶器のアウトレットを見てから少し変わりました。
先ず建物に入ると、置かれている食器類の数の多さにびっくりさせられます。ガイドブックなどには白い食器しか置いていないように書かれていますが、とんでもない。花やフルーツのモチーフのものから、色付きのものまで各種そろっています。そっと、お皿やカップの裏を返して見たら、ちゃんとリチャード−ジノリの名前が入っていました。

コーヒーカップ1個とか、お皿1枚から買えますし、又、コーヒーカップ12個+シュガーポット+ミルクジャー+コーヒーポットのセットなどもありました。このセットが150ユーロから200ユーロ以内で買えます。お店で出ている通常価格をご存知の方はびっくりされるのでは・・・?

私はこの食器類の繊細な形やフルーツなどのモチーフが気にいってしまい、花モチーフの小さなコーヒーカップを2個、いろんなフルーツの絵がとても可愛らしい小皿を4枚、ブルーの模様の色が素敵な大き目のボールを1個、スパゲッテイ用に花の形をした皿4枚、その他に友達の誕生日祝に大皿とバラの取ってのついた小さな容器を購入しました。
とにかく、可愛らしくて、繊細で、そして価格はとんでもなく安いと来ていると、ついついこれもあれもと手が伸びてしまいます。
真寿美さんと彰子さんも重さを気にしながらも、気に入られたものを買われたようです。

実は、早速ジノリの食器で食事をしてみたのですが、なんでしょうか、食べ物が特別美味しく感じるのですが、これは気のせいでしょうか・・・?
それから、昨日少し高級なレストランに行ったのですが、そこで私が買った食器についていたような小さな花柄がのついたお皿が出てきたのです。

いつもでしたら、「ああー綺麗なお皿ー」で終わる所が、なんとなくピーンときて、給仕さんのいなくなったスキを見てさっと裏を返してみると、ありました、リチャード−ジノリの名前が。展示場には1度しか行ったことがないのに、ジノリのお皿かどうか分かるなんて、自分でもびっくりしてしまいました。


戦争が早く終わってやれやれと思っていたら、今度は新型肺炎SARSが流行し、旅行者の数がグーンと減っているようです。
成田空港がガラガラだったと最近来られた方達がおっしゃっていました。
実は今週来られていた真寿美さんも周りの人達から、
「こんな時期に旅行に行くなんて、気が知れないわ!」
なんて言われたようで、殆どキャンセルを考えていらっしゃったようですが、こちらヨーロッパはSARSの影響は殆どなく、まったく心配する事はない、とご連絡しましたら、決心されて旅行に来られたようです。

「でも、やってきて本当に良かったです!」と真寿美さんは心から嬉しそうでした。
何処の町へ行ってもSARSの影響などまったくないし、お天気は最高、真赤なポピーや色とりどりの花も沢山咲き、これ以上よい条件がそろった旅行時期というのはなかなかないのではないでしょうか。
お二人は本当にトスカーナをエンジョイされて帰国されました。
ヨーロッパやイタリア旅行を考えられている皆様、こちらは本当に安心です。どうぞご心配なくいらしてください。

そういえば、真寿美さんと彰子さんがいらっしゃる時に、航空券が急に3万円も安くなったのだそうです。ラッキーだった真寿美さん達。

いかがですか、皆様もこの時期をご利用されては・・・・!?