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トスカーナ日記

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月7日

 

 

今、家の庭にあるチェリーの木が、沢山実を付けています。
どちらかと言えば、私はあの大きな黒い、甘いチェリーの方が好きなのですが、でもこの小さな赤いチェリーも、ジューシーで、甘酸っぱくて、1度食べ始めたら、止められなくなります。
今も、コンピューターの前に座り、チェリーを食べながらちょっとお仕事を、なんて思っていましたが、手がどうしても自動的にチェリーの方へ向かっていき、止めたくても止められない。山盛りになったチェリーのお皿をすっかり空にするまでは仕事が始められませんでした。それほど美味しいチェリーです。

さて、イタリア全土が今夏真っ盛り。
何処も30度を越す気温が続いています。
フィレンツェはこの1週間ほど、35度〜37度の気温となっています。
私の住んでいる郊外は緑が多いので、フィレンツェと比べるといつも平均3〜5度は温度が低く、かなり住みやすいのですが、それでも毎日30度を越す暑い日になっています。6月初旬からこれですから、7月、8月はどんな気候になるのやら。本当は雨が降って欲しい所なのですが。

明日8日からイタリアの学校は夏休みに入ります。
この週末は、その為海が大変賑わう事でしょう。
イタリア人は海が大好きで、暑くなると海に出て、日に焼けるのがお決まりのようで、白い肌の女性達は(男性もそうでしょうが)白い肌で海辺にいるのを大変に恥ずかしがり、一気に焼けようと、甲羅干しに励みます。
こちらでは、日に焼けるとシミになるとか、皮膚癌になるとかはまったく気にしないようです。

と同時に、都会が空いてくる時でもあります。
フィレンツェやシエナ等の都会では、その為、7月、8月はローシーズンになるのですよ。という事はホテルなどの宿泊料金が安くなります。

暑いのが平気な方は、この時期を利用されるのも良いかもしれませんね。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

さて、今日は、3月23日のトスカーナ日記でご紹介しました、お料理教室に参加された三重県の繁子さんが、トスカーナでの感動を書いて送ってくださいましたので、これを皆様にご紹介したいと思います。
セールスウーマンとして大変お忙しい中、時間を割いて書いてくださった繁子さん、どうも有り難うございました。

では皆様、どうぞお楽しみください。
 

 私、どうして ここに居るんだろう
   青空と、見渡す限り緑の丘、羊たちの群れ、
  そう ただ 何もせず 時間の流れに身を任せるだけ

ずっと訪れたいと思ってた地、トスカーナ郊外。 
その景色は それはもう これまでイタリアに来るたびに買い集めた、絵葉書そのものでした。
アグリツーリズモに宿泊するのは2度目ですが、今回は何と言ってもトスカーナの家庭料理を教わることが出来、大満足!

思えばイタリア好きの私が
HPで「イタリア発トスカーナ日記」に出会ったその瞬間に「絶対に行こう!」と決めてしまったのかも知れません。


 あれから2ヶ月が過ぎました。職場で一年に一度だけ貰える1週間の休暇でしたが、あっと言う間に終わって行き またいつもの喧騒の中で過ごす毎日です。
 でも・・・・ ここ2ヶ月間、ひたすら好きなトスカーナ料理に専念し、タマーラに教えてもらった料理を繰り返し作っては 旅の思い出に浸っていました。

 帰国後すぐは、リスケットで買って来たサラミとチーズ、野菜のオリーブオイル漬け、サンジミニャーノで買ったチンギアーレのサラミを
リスケットの食事のように朝晩頂くことから始まりました。そういえばイタリアでは、朝食以外はいつもワインを飲んでいたっけ! 一人で飲んでも美味しくないので これまではワインはほとんど家では飲まなかったのですが、何か物足りなくって・・・2度ほどワインを買いに走りました。


また いつも行くイタリアンレストランのシェフへのお土産に、チーズをお渡ししたのですが、トマトに漬け込んで熟成させたという周りが赤いチーズを大変気に入っていただきました。リスケットでの夕食で、イタリア人の子供連れのご夫婦が、ピクルスみたいな野菜をこのチーズにのせて食べているのを真似て私も頂いたら、なんとおいしかったこと。それで重いのを覚悟で野菜の瓶詰めも買って来たのですこれがまためちゃくちゃ美味しいのです。あーあ、もっと買ってくればよかった!!一方サラミは職場で親しくしている方へ何等分かにしておすそ分けしました。すごく好評で、いい気分でした。

タマーラに習ったお料理でまず作りたかったものは、“ティラミス“です。マスカルポーネと卵を使わず、リコッタと生クリームで!というところが何だかとても気に入ってしまい、早く試したくてうずうずしていました。ところが、いざ挑戦すると まずいつもいつもリコッタが売っているとは限りません。私の住んでいる松阪市にはアジア系の輸入食料品店しかない為、チーズとフィンガービスケットは職場のある津市まで買いに行かなければなりません。(それも一つの楽しみですが・・・)材料を揃え1回、2回と試みましたが、どうも満足の行くものが出来上がらず最近5回目でやっとのこと 私のイメージする味に近い“ティラミス“が出来上がりました。確かあの時は大勢のランチのお客様用で 分量は何人分だったか覚えていないのです。それにリコッタそのものがあのフレッシュなリスケットのものとは違いますもの。などと言い訳をしながらあれこれと考え、一度はマスカルポーネと卵でも試してみましたが、やっぱりくどい!でもリコッタだと少しあっさりしすぎる為、蜂蜜を加えることと お砂糖を多めに入れることでちょっぴりステップアップしました。あと生クリームはホイップしすぎない、フィンガービスケットをつけるエスプレッソ液に砂糖とブランデーなどをたっぷり入れることがカギかな?と最近わかって来ました。(何度も食べさせられた職場の皆様 お許しを!)

 そして肉料理。私の仕事のお客様に トスカーナではフレッシュなハーブをちぎって来て にんにくと一緒にみじん切りにして塊の肉にすりつけます。って話をしたら、その方の庭で大きなローズマリーを育てていらっしゃるので わざわざ枝を切って下さいました。 今も冷蔵庫に保管し、鶏肉、豚肉、又は海老等いろいろなものに使わせて頂いてます。前からローズマリーの香りは好きだったけれど 尚一層好きになりました。う〜ん 癒される。私のリクエストしたファジョーリも2回作り、もちろんローズマリーを入れました。これは簡単だから最初からうまく行きました。豆ってこんなに美味しかったのですね。

 タマーラのように手際はあまり良くありませんが、こうして教わったことを思い出しては トスカーナ料理のシンプルさと美味しさを実感しています。実演はなかったけれど ある日の夕食に出たタリアテッレが忘れられなくて 清美さんがタマーラに聞いて下さったのをメモしたものを頼りに、パンチェッタとたまねぎ、アーモンドスライスとトマトで2〜3回“タリアテッレ タマーラ風”も作ってみました。こくを出す為、キアンティのスーパーで買ったスターのベジタブルコンソメを4分の1個くらい入れてみたのですが、VERY GOODでしたよ。最近、日本でワインの輸入店としてわりと大きくやっている“やまや”という食料品店が隣の市にあることがわかり、さっそく買い物に行ったら なんとスターのインスタントスープやコンソメなど少しですが売っているではありませんか!それに“ティラミス”に使うフィンガービスケットが一袋150円でした。嬉しくて思わず買い占めてしまいました。(笑)

 それから先日、リスケットのオリーブオイルを開けました。薄黄緑色でとてもいい香り、さっそくバゲットにつけていただきました。野菜にかけても最高!前回イタリアを訪問した時が11月で 宿泊先のアグリツーリズモではちょうどオリーブの収穫をしていて すごくいい匂いが、あたり一杯に広がっていたのですが、まさにその時と同じ香り。しあわせ〜って感じです。

清美さん達とお別れしてフィレンツェで一人で過ごした最後の日、タクシーでフィエーゾレにある ファットリア マイアーノまで行って来ました。2年前のスタッフの方が2名ともみえて 新しくレストランを増設したと案内をして下さり エスプレッソをごちそうになりました。その日はお天気も良く、フィエーゾレからの帰りは、バス停まで15分くらいブラブラ歩いて ドゥオモのあたりまで来るバスに乗って帰って来たのでした。


 それにしてものどかなトスカーナの生活は、ちょうどその時始まったイラク戦争など全く感じさせない平和そのものでした。イラクでは、一般市民が戦争の恐怖にさらされているというのに 私はここで自分の休暇を楽しんでいるのかと思うと 申し訳ない気がしましたが、3000年の歴史のある町ヴォルテッラを 毎日丘のこちらから眺めては 自分の周りの平和のありがたさを改めて神様に感謝した旅でもありました。 
 そして旅の触れ合いと言えば、清美さん達ご夫婦との対面をはじめ、リスケットのオーナー“ジョバンニ”、料理の先生“タマーラ”をはじめファットリアで働く人達、宿泊客のカップル等 沢山の出会いがありました。私はイタリア語がしゃべれなくて残念でしたが、つたない英語での束の間の会話も貴重な思い出となりました。皆 明るくて優しい人ばかりでした。初めて清美さんにお会いし驚いたことは、清美さんは、私が趣味で所属する合唱団のメンバーの一人“早苗さん”に そっくりだったということです。昨年秋くらいから実は仕事の都合でこの合唱団の練習にずっと行っていなかったのですが、不思議なことにトスカーナへ旅行に行っていることなんて全然知らない“早苗さん”からちょうどこの日、日本の携帯電話へ「元気にしてる?」ってメールをもらっていたのです。何か不思議な感じがしました。また 清美さんはご主人ととても仲がいいのですねえ。いつも彼を立てていらっしゃって、すばらしいと思いました。少し前の「トスカーナ日記」で 清美さんのお誕生日にピアスをプレゼントされたことが書かれていましたが、感激で涙!なんてそれを読んだ私のほうが感動!でした。これからもステキなご夫婦でいて下さいね。

 清美さん達とランチタイムのレストランで頂いたトリュフのパスタや リボリータの味も忘れられれません。あと サンジミニャーノで買ったリッチャレッリと言うお菓子、これも美味しかったです。そう言えばサンジミニャーノでは、バーゲンで黒のバッグを150ユーロで買いましたけれど 重宝しています。たくさん入るし、斜め掛けも出来て すごくいいお買い物をしたなって感じです。訪れたヴォルテッラ、サンジミニャーノ、キアンティはすべてかわいい町で 必ずもう一度行って見たいと思っております。キアンティで買ったパンを保存する綺麗な刺繍が施された布袋、いつもお気に入りのパン屋さんへ持って出掛けていますよ。そこに焼きたてのバゲットを入れてもらうと とても嬉しくなってしまうのです。教えていただいてありがとうございました。

 こうして私のトスカーナへの想いは、特に料理を通じて更に大きいものとなりました。今は季節も夏を迎えようとしていますが、そちらはポピーの花がきれいな頃なのでしょうね。今度の休暇は多分秋くらいをと思っているのですが、またトスカーナを訪れることが出来るでしょうか?それまで頑張って働いてプランを立てたいと思います。

 大変長くなってしまった私の旅行記? ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。

                      2003年 6月1日