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トスカーナ日記

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11月09日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とうとう北イタリアには雪が降り始めました。
トリノ、そしてミラノの近くまで昨日、今日と雪が降り、冬の到来です。
その影響でこちらトスカーナも寒くなるだろうとの予測だったのですが、昨日は大風が吹くも日中温度17度、今日は風も止み、それはいいお天気で日中温度18度。
マイルドな気候で知られるトスカーナは、やはり冬の到来もゆっくりです。
それでも、変わりやすい秋の空はこちらも同じで、晴れては曇り、急に大風になるとその次は雨、そして又晴れる、と温度と共にめまぐるしく変化しています。

先週末はガイドのお仕事で各郊外を回ったのですが、木々の紅葉にびっくりさせられました。
葡萄の葉は綺麗な色に紅葉すると知っていましたが、トスカーナの木々は緑から、黄色、そして茶色になって葉が落ちてしてしまうと信じきっていたところ、それが完全に間違いだった事を見せられたのです。

キヤンテイには、葡萄とオリーブ畑以外に森が沢山見られます。
そのなだらかな丘にある葡萄畑とオリーブ畑を横に見ながら細い道をくねくねと曲がりながら走っていると、現われては消えていく森達がそれは綺麗に色づいていたのです。
カナダやスイスの紅葉を知っていますが、それは広大で美しく、鮮やかに色の競演と言った風情ですが、トスカーナの紅葉はそんな派手さは見せず、それでも綺麗な黄色やボルドー色に色づき、自然にとけこんだ落ち着きを見せていました。
既にオリーブの枝刈りをした後の枝を焼く煙があちらこちらに立ち上り、哀愁感一杯。
旅行者が少なくなった、この季節のトスカーナもいいものです。
 

さて、先週の日曜日、3000年の歴史のある町ヴォルテーラでトリフュ協会の集まりがありました。
今年のトリフュの品評会や味見をかねての集まりで、ちょっとしたトリフュのお祭りです。
昼間は、町の中でトリフュに関しての説明、品評会があり、夜はアルベルゴ・ネンチーニにあるレストランでトリフュの夕食会がありました。TV局もやってきて撮影していたそうです。

私は行かなかったのですが、昼間の説明会で渡されたと言うパンフレットを見てみると、トリフュにはいろんな種類があるのを始めて知らされました。
そして、トリフュの収穫は秋だけではないということも。

トリフュが採れる場所も種類によって違い、いろんな木が混じった森の中や、又は松の木が立っている場所、オークの木が立っている場所、リンデンの花の木がある場所、シデの回り、ハシバミの木の回り、ポプラの木の回りとまあいろいろとあるようです。
種類が又すごい。
普通知られているのが白と黒ですね。
ところが、なんと全部で9種類もあるのです。

トリフュ・白  9月10日〜12月31日
トリフュ・黒・プレジャート 11月15日〜3月15日
トリフュ・モスカト   11月15日〜3月15日
トリフュ・スコルツォ    11月15日〜3月15日
トリフュ・ウンチナート    6月1日〜11月30日
トリフュ・黒・デイ‘ンベルノ   1月1日〜3月15日
トリフュ・マルツオーロ    1月10日〜4月30日
トリフュ・黒・リッショ   9月1日〜12月31日
トリフュ・黒・オルデイナーリオ 9月1日〜1月31日

すごいでしょ!
ヴォルテーラの町にあるレストラン「ドン・ベタ」では年中トリフュが食べられるのですが、これでその理由がわかりました。
香りが強いのは、「トリフュ・白」、「トリフュ・黒・プレジャート」、「トリフュ・モスカト」、「トリフュ・黒・リッショ」だという事で、やはり秋に採れるトリフュの方が香りが高いようです。
「トリフュ・マルツオーロ」は名前の通り3月頃に取れるトリフュなのですが、これは香りは少し控えめながら、しかしガーリックの匂いがする美味しいもののようです。私も「ドン・ベタ」で食べた事があります。

そこで、今年のトリフュの評価ですが・・・、やはり夏の猛暑と雨が少なかった為、収穫は少なく、味が少し落ちるそうです。

さて、夕食会ですが、勿論トリフュがメインのメニューで、100人ほども集まり、盛大だったようです。
そこで、ソムリエなりたてのジョン・クロード(主人)がソムリエとしてはじめてのお仕事をしてきました。
ヴォルテーラ近辺には古いソムリエの人達が数人居り、資格取立ての若いソムリエはこう言った場所に出られるチャンスは余りないようなのですが、誰とでも気軽に話をしていくジョンの何処かが気に入られたのでしょう、資格を取った中で彼一人が選ばれて、行くことになったようです。
夕食には同時に資格を取った、これもヴォルテーラでワインバーを経営しているウッチョ夫婦が夕食会に食べる方として来ていたそうですが、その奥さんが、
「あれー、彼はもうソムリエの実地をやっているわよー!」
と驚いていたそうです。

夕食会は夜中に終わり、ジョンが帰宅したのは午前1時近くでしたが、「どうだった?」と訊くと、
「とっても面白かった!」そうです。
とにかく、みんな気楽で、くつろいでいて、やはりイタリア人は明るいなー、と思わせられる雰囲気一杯の夕食会だったそうです。

勿論、サービスをしているソムリエも同じ食事を頂きます。
アンテイパスト、プリモが2種類、セコンドが2種類、デザート、そしてコーヒー。
帰りには、ワイン4本もお土産として持って帰りました。
これだから、古いソムリエはなかなか辞められないようです。

ページがまだありますので、ここでメニューの紹介をしておきましょう。

−前菜−
1.トリフュのトースト乗せ
2.猪のサラミ
3.ペッコリーノチーズとトリフュのパイ生地詰め
4.トリのレバーのトースト乗せ

ワイン− 
2002 vintage Montescudaio Bianco (white) DOC “Steccaia”(葡萄の種類:フェルメンテイーノ、ソヴィニヨン・白)
ワイナリー、
Podere La Regola, Riparbella


−プリモ−
1.トリフュのリゾット
2.ウサギの肉ソースのパスタのトリフュ乗せ

ワイン− 
2002 vintage Montescudaio Rosso (red) DOC “Ligustro”
(葡萄の種類:ソヴィニヨン)

ワイナリー、
Podere La Regola, Riparbella


−セコンド−
1.キヤーナ牛ステーキのオリーブオイルとハーブとヴォルテ−ラ近辺のトリフュ仕立てに野菜のオーヴン焼き
2.鹿肉の甘酢煮

ワイン− 
2001 vintage Montescudaio Rosso(red) DOC “Vallino”
(葡萄の種類:サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソヴィニヨン)

ワイナリー、
Podere La Regola, Riparbella


−デザート−
1.木のオーヴンで焼いた手作りのビスケット

デザートワイン− 
Vinsanto
ワイナリー、
Fattoria Sorbaiano, Montecatini Val di Cecina

ふう〜、皆よく食べます!