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3月14日
今日は日曜日。
ガイドがなければ9時半〜10時頃まで寝ている日ですが、どういうわけか私は朝7時頃に目が覚めてしまい、まったく気分爽快。
起きるには早すぎるなー、なんて思いながらも眠くならないので起きることに。
パジャマの上にバスローブを羽織ってコンピューターの前に座りました。
先ずはメールチェック。土曜日、日曜日は会社が休みの為か、あまり日本からのメールはありません。
次は、「さて、日本ではどんなことが起こっているかな?」とサイト上の朝日新聞を見ます。こうやってサイトで日本の新聞が読めますので、まったくの浦島花子にならなくて助かっています。
1時間半ほどするとジョン・クロードも起きてきました。
彼もパジャマの上にバスローブを羽織っています。
そしてまっすぐコンピューターの前に来て座ります。
時間があればこうやってコンピューターの前に座っていることが多い二人です。
30分ほどしてから朝食。
昨日は友達の家で夕食に招待されましたので、今朝はフルーツサラダにヨーグルト、そしてカプチーノで終わり。
その間ずーっとパジャマとバスローブでいることに、最高の幸せを感じる日曜日です。外は柔らかい光がパステルカラーの絵のようです。
さて、今週は今年最初のガイドがあった週です。
そして最初の方はリピーターの方でした。
1年半前に来てくださったカップルで、その後もメールの交換があり、又今年お会いできることが出来ました。懐かしいやら嬉しいやら。
こうして今年もいろんな方たちにお会いできるのかと思うとワクワクしてしまいます。
お二人にお会いしたときは1年半の時間の壁などまったく感じられず、ついこの間もお会いしたような感じで会話も大変に弾みました。
あいにくお天気は最高とはいえませんでしたが、晴れ、曇り、雨といろんなトスカーナの顔が見れて良かった、と言ってくださりほっとしています。
私と主人でガイドをするときは、来てくださった方達といつもいろんなお話をします。車の中や、歩いているとき、レストランで食事をしているとき。
内容はイタリアと日本の情報交換だったり、又今まで外国で経験してきたことやプライベートなことだったり。
ガイドと客という間柄ではなく、トスカーナに知り合いがいてその人に案内をしてもらうのだ、という感覚で来ていただけると最高です。
それが私たちのモットーなのです。
ご案内する場所も、有名観光地だけではなく、ツアーでは行かない(行けない)トスカーナ独特の雰囲気のある場所へご案内しています。
ブドウ畑やオリーブ畑が整然と並ぶトスカーナの雄大な景色、その向うの丘には糸杉が絵のように並び、そして羊達が草を食んでいる。
そういう風景の中を車で走り、ワイナリーでワインの試飲をしたり、地元の人が進めてくれたおいしいレストランで食事をする。中世の雰囲気が残る小さな町の小さなお店で買い物を楽しむ。
ガイドブックに乗っている景色や食べ物を、見るだけではなく是非ご自分で経験していただきたいと、切に思います。
だって、本当に素敵なんですから。
フィレンツェの町は、中世の立派な建物や彫刻がそのまま残った、町全体がまるで美術館という面と、高級ブティックが立ち並ぶ通りを持つ新しい面と、両方を兼ね備えた旅行者にはたまらない町ですが、ただ、1年中旅行者が絶えず、いつ行っても通りには人があふれています。
そして中世の町の細い石畳の道を車が走るようになり、歩いていても危なく、車の排気ガスで建物は黒くすすんでいます。
旅行にこられる方には、先ずフィレンツェの町に滞在されて、その後トスカーナ郊外へ出られる事をお勧めします。
でないと、先にトスカーナ郊外でのんびり、リラックスした後に、あの人と車の多いフィレンツェの町に行かれると、一種のショック状態に陥ります。
その為に、フィレンツェの町に興味がわかなかった方もいらっしゃるのですよ。
さて、今週いらしたお二人は、Jimさん(日本人)と知子さん。
お二人は寂れた田舎が大好きで、前回も行ったのですが屋根のない教会「サン・ガルガノ」へ又ご案内し、その後は古代ローマ時代から有名だった温泉地「バンニョ・ビニョーニ」にご案内、そして滞在されました。
彼は写真が趣味、彼女は水彩画が趣味。
どちらも趣味でやっていらっしゃるのですが、腕はプロ級で、前回も旅行の後に写真と絵の個展を開かれ、今回もまた開く予定でいらっしゃるそうです。
温泉地「バンニョ・ビニョーニ」は郊外の中にぽつんとある小さな場所で、冬は何にもありません。2件開いているホテル意外は、旅行者目当ての小さな店はほとんど閉まっていて、閑散としています。
でもここに湧く温泉は肝臓に良いらしく、ローマ時代にはイタリア全国に有名になった場所なのです。
勿論お二人もこの温泉に入られました。
冬ですし、温泉プールは外にありますから、お湯は少しぬるかったようですが、でも1時間ほど浸かってかなりリラックスされたようです。
えいが
でもお二人がここへ来られた本当の理由は、温泉に浸かるためではなく、タルコフスキー監督の映画「ノスタルジア」の原風景を求めてのことなのです。
その映画の中にこの「バンニョ・ビニョーニ」が出て来るのです。
今回は、この映画に出てきた今は使っていない古代温泉プールにいつもになくお湯がなみなみとあふれ、そして湯気が立ち上り、まさに映画の中そのままのシーンが展開されていました。勿論お二人には最高のプレゼントです。
人影がまったくない時でしたので、お好みの写真や絵が描けたことでしょう。
よかったですね。
さて、最後の日はフィレンツェの町へお送りしたのですが、その夜はお二人から夕食に招待されていました。
何処に行こうかと相談していると、お二人の住んでいる近くにあるイタリアンレストランのオーナーが教えてくれた店があるということでそこに行くことになりました。名前は「イル・ラティーニ」。
“Il Latini“、via
del Polchetti 6r, tel. 055-210916
ガイドブックに乗っているということで、私がお客様からいただいた別のガイドブックを見てみると、そこにも乗っていました。ビフテッカが食べたければここに行くといい、なんて書いています。お二人にこの店を紹介してくれたオーナーは、ここのレバーが美味しいと言っていたとか。
予約をしたほうがいいというので前日予約を。
さて、開店は7時半とのことで、その時間に予約を入れ、私たちは7時15分頃に店へ到着しました。
メイン通りを外れた小さな通りにあるこのレストランはちょっと見つけにくいのですが、なんとか地図を見ながらたどり着きました。
建物の角にこのレストランはあるのですが、その角を曲がった所でそのお店の前に人だかりが出来ているのが目に入りました。
なんだろー?パスタの手打ちでも実演しているのかな?なんて思いましたら、なんと開店を待っている人達だったのです。
既に25人ほどの人達が並んでいるではないですか。
え〜〜、こんなレストラン見たことがありません!
でも、まあ予約を入れてあるから大丈夫だろう、とその行列の後ろに並びました。
店構えはそれはシンプルで、これが有名なレストラン?という感じ。
店内にはプロシュートの塊が天井からいくつもぶら下がっています。
7時半に近づくにつれて、行列はどんどん長くなっていきます。日本人旅行者もかなりいました。
開店間際には、そうですね、100人近くの人が行列を組んでいたのではないでしょうか。
さあ、いよいよ開店です。
でも・・・・?
見ていると、予約をしたかしないかに関わらず、前に並んだ人から入れ始めました。
さあ大変。予約をした人達はちょっとビックリ。
日本人旅行者も後ろで「え〜〜、予約をしたのに並ばないといけないの?」と言っています。
こういう時、私は考えないですぐ行動にでてしまう人でして、さーっと行列の前に進み出てお店の人に、予約をした人はどうなるの、と聞いてみました。
お店の人は「予約をした人もしない人もみんな入れるから心配いらない」と言います。
見ていると、予約をしていない人には「何名?」と聞き、「はーい、3名さまー!」と声をあげ、中に入れます。中では別の人がそれぞれのテーブルに案内しています。
予約をしている人は入り口で名前を言うと、「はーい、清美さまー!」と声を上げ、中に入れます。別に予約をした人用にテーブルをとっていた様子はありません。
中に入って始めて気づいたのですが、店に入ったところから更に左右に部屋が分かれ、そこにもテーブルがぎっしりと並んでいます。
これだったら100人ほどは簡単に入りそうです。
こういうことは毎晩のことなのでしょう、従業員の行動はそれはすばやく、客を待たせることなく席に誘導します。
席は見る見る間に満席になり、さあ食べるぞー、という客の熱気でむんむんし始めました。
さあ、この後どうなったのか、それは次の週に書くことにいたします。
お楽しみに。
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