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トスカーナ日記

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月8日

雨、雨、雨、雨。
イタリアは雨の中。
山では雪が降り、ヴェニスは浸水しています。
TVでは11月頃の気候だといい、5月でこの寒さは10年ぶりとか。

普通5月といえば、
晴れ、晴れ、晴れ、晴れ、晴れ、雨、晴れ、晴れ、晴れ、晴れ、というお天気が続くのですが、今年は
雨、雨、雨、雨、晴れ、雨、雨、雨、雨、
といったお天気が続いるのです。

いい加減春になってくれないかな、とうんざりしている私たちですが、旅行者はもっとかわいそう。
5月のイタリアはそれは太陽いっぱいでいい時期だろうと思ってやってくる旅行者(特に北ヨーロッパの人)なのに、それを裏切るお天気に早く帰ってしまう人もいるとか。
雨の中、ドイツやオランダなどの外国車ナンバーを見るたびに、可愛そうに思ってしまいます。

私のガイドをご利用してくださる方もやはり5月が一番多く、4月末からずっとご一緒していますが、今年は雨の中を歩く日々が多く、申し訳なく思ってしまいます。
今は黄色い花が丘や平地にいっぱい咲き乱れ、赤いポピーの花も緑の草の中に鮮やかな色を出し始めたのに、この続く雨の中、濡れてしおれてすっかり頭を垂れてしまっています。

そろそろ蛍も卵を植えつける時期で、去年の今頃は既に数匹の蛍を見ています。
でもこんなに雨が降り続けると泡状の卵も流れてしまうのではないかと心配です。
5月中旬から一気に真っ赤なカーペットを作るポピーの花もこのまま行くと下旬までもってくれるのかどうか分かりません。
来週には又、蛍とポピーの花を見にいらっしゃる方がいるというのに・・・。

そんな雨の中、それでも二組の方を楽しくご案内してきました。雨の中煙って見えるトスカーナの風景ですが、それはそれで風情があり、中世の町もその為ミステリアスで趣が増す。そんなトスカーナを楽しんでいただけたようです。
一組目はご主人のお仕事の関係でドイツ在住の恵美さんと日本から遊びにいらしたお友達の裕子さん。
久しぶりにフィレンツエの空港までお迎えに行きました。
こうやって日本国外にお住まいの方にも来て頂けるなんて嬉しいことです。

近頃は日本女性もお酒に強い方が多く、このお二人もワイン大好きな方たちで、ワインバーやワイナリー、キヤンティにお連れしてたっぷりトスカーナワインをエンジョイしていただきました。斜塔に登る予定になっていたピサではいいお天気になってくれてほっと一息。
斜塔を見に行くと必ず写真に撮るのが、あの斜塔を支えるようにして踏ん張っている格好です。
両手を前に出し、斜塔の前横に立っていただくと、まさに斜塔を支えているように見えます。
二人いるとこれがもっと面白く、一人は支えるようにして立ち、もう一人は押しているような格好をして反対側に立つのです。
これで700年の歴史のある斜塔もお二人のもの。

たまたまお二人をフィレンツエへお送りした日にちょうど1年前にガイドをご利用してくださった方が夕食にご招待してくださっていて、私たちのお気に入りの「オステリア・カフェ・イタリアーノ」へご案内してきました。
奥様がいらっしゃれないのでお嬢様とお友達と今回はツアー旅行です。

彼は辰年生まれでお名前が龍彦さん。私の弟も辰年生まれで名前が龍夫。
共に同じ地の、同じ年の生まれ。
「弟のことをたっちゃんと呼んでいました」というと、彼も
「友達が僕のことをたっちゃんと呼ぶんですよ」ということで一気に親しみがわいてしまった方です。

あれから1年ぶりの再会でしたが、1年の時間なんて感じないものです。
ちょっとお久しぶりでした、とそんな感じで・・・。
わいわいと盛り上がった夕食も大変楽しく、美味しかったこと。人生、何処でどんな巡り合いがあるか分かりません。ひょんなことで知り合い、そしてその人と一生のお友達になったりすることもあります。面白いものです。

次の日に始まったのが亮子さんと義哲さんご夫妻のガイド。
この方達もワイン大好き、食べること大好きな方たちで、たくさんトスカーナのワインを飲んで名物を食べていただきました。

私たちがガイドをさせていただく方たちとは食事もよくご一緒します。
メニューカードが理解できないし、又どんなものを食べていいのか分からないとおっしゃる方が多いのです。
トスカーナ名物はいろいろあり、滞在期間中に出来る限り沢山のものを味見していただきたいと思いますので、ご一緒してアドバイスをさせていただいています。
主人がワインに詳しいこともあり、美味しい食事とワインを楽しんでいただけるようです。

ちなみに今旬なものといえば、グリーンアスパラガス、アーティーショックがあります。
アスパラガスはパスタにもいいしリゾットでも美味しい。
ちなみに私は今日朝市で買ったグリーンアスパラガスを茹でてその上にパルメザンチーズの削ったものを散らし、バージンオリーブオイルをかけて食べました。傑作です。
アーティーショックもパスタあり、リゾットあり。そして天麩羅のように揚げたものありで美味。(カルチョッフォ・フリット)

トスカーナ名物で1年中あるのが、フィオレンティーナ。あの厚さ5cmはある骨付きステーキ。焼き加減はレアかミディアム。焼きすぎると硬くなるのでレストランの人はウエルダンは嫌がります。
それから猪の肉。これはトスカーナに来られたら是非食べてみてください。
まったく臭みがなく、柔らかいのです。
パスタには肉ソースとして幅広のヌードル、パッパデッラと共に、又オリーブと一緒の煮込みもあります。
トリフュ。私の住んでいる近くの町ヴォルテーラでは1年中食べられる所があります。
煮るとうどんのように太くなるピチというパスタ。
パンのスープ、リボリッタ。
ズッキーニの花のパスタ。
豆をたくさん使ったスープ、ミネストローネ。
生ハムとサラミ。猪の生ハムとサラミが又さっぱりしていて美味しい。
ペッコリーノチーズ。羊のミルクから作るトスカーナのチーズ。ワインを飲みながら食べると舌がとろけます。ワインも格別美味しくなるのです。
と、この他にもいろいろありますが、書いているとお腹がすいてきました。
トスカーナの美味しい食事とワインはイタリアの中でも有名で、トスカーナの人はイタリアの中で一番美味しい食事をしていると有名なのですよ。

雨の止んだ真夜中。鎧戸を閉めようと窓を開けたらナイチンゲールの涼やかな声が聞こえてきました。

来週からよいお天気になってくれるかな・・・?