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9月26日
9月と言えば日本では連休が続き、私の方もトスカーナのご案内で忙しくなっています。
12日からはワイン大好きな恵市さんと朋子さんがいらしていて、それこそワイン三昧の旅をしていただきました。
恵市さんはお仕事がそれはお忙しかったそうで、出発間際まで空港でお仕事をされていたとか。
だからこそ、ワイン、ワイン、エノテカ、エノテカ、と口ずさみながらトスカーナ旅行を大変楽しみにされていたようです。
私の主人ジョン・クロードはソムリエでワインが大好きな人ですから、ワインがお好きな方のご案内は彼の得意とするところです。
ガイドをしながら、又ソムリエ同士の集まりなどから面白いエノテカを沢山知るようになり、これがワインに興味をお持ちの方のお役に立っているのです。
私はと言うと情けないことにお酒に弱くて、せっかくトスカーナに住んでいるのにワインが余り飲めません。本当にもったいない話しです。
でも美味しいワインは私も好きですから、顔が赤くなっても恥ずかしくない家の中では大いに楽しんでいます。
今、ジョン・クロードが興味を持っているのは、最高ワインとされている「サッシカイヤ」や「オルネライヤ」に筆頭するほど美味しいワインで、でも料金がぐっとお手頃のワインです。
探せばそう言うワインがあるのです。
そうして見つけたワインはワインがお好きな方にご紹介しています。
さて、恵市さんご夫婦には先ず、まだご経験のなかったワイナリー見学をして頂くことにしました。
キヤンティにある「Dievole」を訪れました。
イタリア語訛りのかなり強いマリオの英語の説明を受けながら、貯蔵庫を見学したり、食べ物とワインの関係を経験したりしながら、合計5種類のワインの味見をします。
料金一人7ユーロ。
見学の真ん中あたりで出てくるここのトスカーナチーズ「ペッコリーノチーズ」は最高品です。
ワインと一緒に食すると更においしさが増しますのは言うまでもありません。
次のワイン三昧はヴォルテッラの町にあるエノテカでした。
この店にはいると女性のブラジャーが天井から沢山ぶら下がっているのに先ず驚かされます。
これはアメリカにあるバーでやって大変人気が出たものだそうで、アメリカ人から教えて貰ったエノテカの主人が真似て始めたものです。
それをかき分けるようにして地下に潜ります。
そこにはテーブルと椅子が置かれ、周りにはそれは多種のワインがひしめき合っています。
どのワインを試飲していいのか分からないとおっしゃる恵市さんのために、ジョン・クロードとエノテカの主人が一緒になって、トスカーナで有名なワイン、その中でもベストの4種類を試飲して頂くことになりました。
先ず、カステッロ・ジノリ 2003年 クワルチェット メルロ100%
次に、ノヴィッレ・ディ・モンテプルチアーノ 2000年 アジノネ
次は、ポデーレ・サン・ルイジ 2001年 フィデンツィオ ボルゲリ
そして最後はブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。
そしてこの最後のブルネッロで驚くことがあったのです。
ジョン・クロードも知らされていなかったのですが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの試飲にエノテカの主人であるブルーノはかの有名なイルカのマークの付いたワイン、ソルデラを選んでくれたのです。
ソルデラのワイナリー、カーゼバッセは私も訪問したことがあり、その時のことを日記にも載せていますが、オーナーが自然とワインの調和を大事にし、振動や騒音の影響を全く受けないように作った環境の中でここのワインは育っています。
ブルネッロは熟成から5年経って初めて市場に出てきますが、その年数もソルデラでは余り重要とせず、ワインが市場に出る時期はオーナーの鼻と舌で決まるのです。
いいと思えるまで6年でも10年でも眠らせると言っていました。
そんなに強い哲学の元で生まれたワインは料金も高く、1本こちらでも100ユーロは軽く超します。
さて、そんな高いワインを試飲のためにエノテカの主人は開けてくれたのです。
ジョン・クロードもびっくり。
もっと驚いたことに、実はこのソルデラのことを恵市さんが初日からお話ししていたのです。
イルカの付いた面白いラベルの有名なワインがあると言うことですが、ご存知ですか・・・と。
ですからこのソルデラのワインがブルネッロ・ディ・モンタルチーノの代表ワインとして出てきたときは、全員が「あーーーーっ!」「いいのーーー??」と驚いてしまったのです。
恵市さんはこのワインを飲むのは勿論初めてなので大喜び。
ジョン・クロードも去年の9月にソルデラを訪問して以来飲んでいませんので猫のように手をこすりこすりして喜んでいました。
私もこのワインだけを試飲してみましが、イヤー、さすがに美味しいです!
小さなテーブルの上に乗った大きなワイングラスを囲んで、私たちのわいわいガヤガヤが夕方遅くまで続いていきました。
さて、ワイン三昧は日に日に質を増していき、ガイド最終日は「サッシカイヤ」や「オルネライヤ」が誕生した海側のワインの町、ボルゲリにご案内しました。
ワインの町ボルゲリには沢山エノテカがありますが、その中でも、ここで昔からエノテカを経営していた人が新しくオープンしたお店へ行ってみることにしました。
どうしてここかと言いますと、なんとここではかの有名な「サッシカイヤ」と「オルネライヤ」のワインが試飲できることになったのです。
ワインをグラスに抜いても瓶に空気の全く入らないようになった試飲システムがグレーヴェ・イン・キヤンティにあるエノテカで使われているのですが、このボルゲリのエノテカでも去年からそれを使用することになり、その為これまで不可能だった「サッシカイヤ」や「オルネライヤ」の試飲が初めてここで出来ることになったのです。
これには 恵市さんは大喜び。
スイスにいるときに一人につき2本限定で買えていた(約50ユーロで買えた)「サッシカイヤ」が料金の上昇と共に買えなくなったジョン・クロードも久しぶりの味見に興奮状態です。
大きなエノテカの壁一杯にそれは沢山のワインが並び、その中にいるだけで目がくらみそうです。
おもちゃが大好きな子供がおもちゃ屋さんに迷い込んだときのような目を 恵市さんとジョン・クロードはしていました。
やはりここでの試飲は「サッシカイヤ」と「オルネライヤ」でしょう。
それに「ルピカイヤ」を足しました。
ワクワクした気持ちを抑えながら、試飲が始まりました。
私はそこで懐かしい方にお会いしたので席を外しましたが、戻ってみるとみんなのグラスは殆ど空。
どのワインが美味しかったかと訊くと、ダントツは「オルネライヤ」でした。
あれだけ騒がれている「サッシカイヤ」は少々期待はずれだったようで、でも「ルピカイヤ」と共に美味しいワインには変わりはないようです。
奥様の朋子さんがあきれるほどのワインを購入された恵市さんは、この旅行の目的が果たせた、と小躍りされていました。
ガイドを重ねるごとに、私たちは美味しいレストランや面白いエノテカを次々に発見します。
地元人とのつながりも深くなり、ますますトスカーナの本当の魅力に接するご旅行をして頂けるようにもなりました。
特に食べ物とワインに興味のある方にはトスカーナはいい場所です。
イタリア人の中でもトスカーナは美味し料理とワインで有名なのですから。
私たちのガイドでトスカーナの美味しい旅行をお楽しみください。
さて、恵市さんご夫婦の後にいらしたのは真理子さんです。
女性一人旅で、今回が初めての個人旅行だそうです。
今まではツアー旅行ばかりだったそうですが、個人旅行をされて一番驚かれたのが食事のおいしさだそうです。
ツアー旅行で食べる食事はまずいと決まっており、ツアー旅行から帰国された方のほとんどが「イタリアの食事はまずかった!日本の方がよっぽどうまいよ」と言われるのだとか。
「え〜〜〜、そんなーー!」と私はショックで開いた口がふさがりませんでした。
だって、こんなに美味しいイタリアの食事が「不味いもの」だと思われているなんて、信じられない。
真理子さんにも美味しいレストランをご紹介し、トリフュの沢山乗ったメニューや(日本人は、おかかが乗っているみたいとその量に驚かれます)、新鮮なポルチーニ茸、野菜のたっぷり入ったスープ「リボリッタ」、イノシシの肉など、トスカーナ名物をいろいろ食べて頂きました。
美味しい、美味しいと真理子さんはおっしゃっていました。
ただ、一皿の量が多いのには困られたようですが。
これを読みながらよだれを垂らしていらっしゃる読者の方、イタリアの本場もんを食べに来てください!
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