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トスカーナ日記

2月19日

皆様こんにちは。
トスカーナ日記、少しばかりご無沙汰しております。
2月末までガイドのお仕事はしないことにしていますので毎日ゆっくりと過ごしている私です。
ごくごく平凡な生活を繰り返しています。
平凡だから退屈をしているかというとまったく反対で、何事もトラブルの起こらない静かな毎日を私は大いに満喫しています。

毎朝6時頃、夜は外に出している飼い猫が寝室の窓の外で、ミャ〜ン、ミャ〜ン(中に入れてくれ〜)と泣く声で起こされ、窓を開けてキッチンでエサをあげます。
それから寝室に戻り又寝ようとするも、7時半頃に今度は寝室のドアをカリカリひっかく音でとうとう起き出します。
起きるとコップ一杯の水を飲み、それからリンゴとニンジンのジュースを作ります。
ジュースを作るにはリンゴとニンジン合わせて1kg程が毎朝必要なので朝市ではリンゴ4kg、ニンジン4kgのまとめ買いで重くて大変。
ジュースを飲むと今度は紅茶を作り蜂蜜を入れて飲みます。

その後洗濯機を回したりメールチェックをしたりして、10時頃にその日最初のエスプレッソコーヒーを煎れます。
私はこの、朝一番のコーヒーを煎れる瞬間が大好きです。
イタリアで朝を迎えている喜び、ジョン・クロードや周りの人達と平和に暮らしている喜び、健康でいられる喜び、そんな幸せがじわ〜っと身体の中を巡ります。
そして美味しいコーヒーを飲み終わったら朝の行事が完了です。
その後はネットで日本のニュースを見たりベランダの掃除をしたり・・。
階下の大家さん家族は朝起きるのが遅いので早朝から掃除機で家の中の掃除をすることだけはやめています。

そう、今はオリンピックの時期ですから11時になるとTVを点けます。
世界各国の人達が集まる競技は大好きで、オリンピックも楽しみにしていましたので、24時間ライブで放送をしているユーロスポーツのチャンネルにスイッチオン。
ユーロスポーツはイギリス人の解説で1日中スポーツをやっているチャンネルで
勿論今はオリンピック一色。
TVをつけてもじっとその前に座っているわけには行きませんが、時間があるときにパット見られるように1日中つけっぱなしにしています。
もともとプログラムをチェックしない私は何時何をやっているのか詳しくないのですが、うまい具合に見たいなぁと思っていた競技や選手を見ることが出来ています。
私が一番好きなのはフィギュアスケート。
日本人では注目を浴びている男子の高橋大輔君はどんな人かなと興味があったのですが、無事ショートそしてフリープログラムを見ることが出来ました。
テクニックの方はもう少し練習を積まないと、と言うところですが、19歳の日本男性でこれだけ素晴らしく踊れるのには驚きました。
このまま止まらないで大きなスケーターになって欲しいと思います。

余談ですが、トリノのスケートリンクの入場料がとても高いと言うことをイギリス人の解説者が言っていました。
一番前の席が約300ユーロ(4万円強)、中席が約200ユーロ(約2万8千円)、一番上の席で約100ユーロ(約1万4千円)。
ほんと高い!
アイスリンクを作るのにかなりの費用がかかっているからだそうですが、それにしても簡単に家族で見に行ける料金ではないですよね。
「学生の私たちには高くて買えない」とTVでティーンエイジャーが言っていました。

オリンピックも半分が過ぎたところで日本はまだメダルが一つも取れていませんが、でも勝つことよりも参加することに意味がある、と言います。
オリンピックに出られるだけでも素晴らしいことです。
各国から何百人という選手達が訓練に訓練を重ねてやってくるのです。
その中で上位に入るだけでも素晴らしいと思いませんか。
大体日本はこういう事に騒ぎすぎます。
新聞社は自分の新聞を売るために選手達をどんどん載せワイワイ騒ぎたてる。
TVも各社の宣伝の目的に選手達を使いインタビューをしたりドキュメントを流したり、まるで芸能人扱い。
変に騒ぎたてて選手達にプレッシャーをかけているのではないかと心配します。

その反対にこちらはまあ静かなものです。
オリンピック開催地のトリノはさすがにお祭り気分のようですが、トスカーナでは何人の人がTVでオリンピックを観ているのか・・・。
私の周りでオリンピックを話題にするのはジョン・クロード一人くらい。
だーっれも気にしていません。
TVのニュースでも一番最後に「イタリアがメダルを取ったよ」、とちょこっと伝えるくらいで国を挙げてワイワイと騒ぐことはありません。
だからこそイタリアの選手達はプレッシャーを感じることもなく、自分のベストを出し切れているのではないかと思うのですがどうでしょうか・・。

さて、オリンピックに欠かせないのが聖火。
イタリア人の毒舌で知られるベッペと言う人がこの聖火について一言発言していました。
“今イタリア全国でガスの供給が少ない為、オフィスや家庭では室内温度を1度下げてガスの節約をするようにと政府から求められているのに、この聖火では1時間に1800立方メートルものガスが燃やされている。
同じ量のガスで住民6000人の街が1ヶ月暮らせる。
国民が一番馬鹿にされている・・・”と。
うむむ〜〜〜〜ちょっと聞き捨てならない話しです。
「こんな事情だから今回の聖火は小さな物にします」とイタリアがやったとすると、きっと世界各国からイタリアは良くできた国だと褒められたでしょうに、なんと一番大きな聖歌台を作ってしまいました。
派手好きなイタリアですから・・・。

私が随分小さな時ですが、暮らしの中でスポーツが重要になると世界が破滅する、ということをなにかで読み、それがとても印象に残っています。
昔から歴史はそう繰り返しているのだと書いていました。
ですから現在のようにただボールを蹴っているサッカー選手が何千万というお金を貰ったり、F1の選手が何億というお金を稼いだりしているのを見ると、ついこの事を思い出します。
今は少し活躍が少なくなりましたが、フェラーリに乗っているシューマッハーは起きていても寝ていても1時間ごとに50万円稼いでいたと言われます。
ホールめがけて小さなボールをかっ飛ばしているゴルフ選手達も優勝するとびっくりするくらいの賞金を貰います。
これもそのスポーツを観る人達が沢山いるからです。
それだけスポーツが重要になっているわけです。
今地球の温暖化と言われ各国で被災が起きています。
鳥のインフルエンザもじわじわですが各国で広がり始めていて、これで人が感染するようになると何十万人という人が世界中で亡くなるだろうという話も出ています。
これこそスポーツが重要になったばかりに、そろそろ世界の破滅が始まっているのかなとひそかに私は思っているのです。
まあ、一度破滅しないと世界は変われないでしょうけど。
それまで残された人生を楽しむことにしましょう。