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7月10日
前回のトスカーナ日記はいつ更新したかな?と見てみたら6月10日になっていて、なんと1ヶ月ほどご無沙汰していたことになり驚きました。
やはり5月、6月はトスカーナが輝く時期ですから訪問される方も多く、その為私もご案内で忙しくしておりました。
でもそれだけで日記が書けなかったわけではありません。
ガイドのない日は一生懸命ワールドカップを観ていました。
最初は日に3試合もありましたから、忙しい、忙しい・・・(笑)
というのは半分本当、半分冗談ですが、私はガイドのお仕事とお仕事の間は出来るだけ1週間休養する日を作っています(作れないときもありますが・・)。
自分の体調を整えるため、溜まった洗濯物やアイロンがけを片づけるため、家の掃除をするため、メールのお返事をするため、 次のガイドの準備のため、に必要なのです。
家の諸々の仕事をすることも私の大好きなことの一つで、ガイドで数日外に出っぱなしだった後、静かな家でちまちましたことをしていると、じわ〜っと幸せが体中に満ちてきて心身共にリラックスします。
私の住んでいる家は郊外にありますから、周りは緑が一杯。
家の前は 葡萄畑、横の谷には約400本のオリーブの木が立ち並び、背の高い糸杉も雀たちの高層マンションとしてすくっと立っています。
庭には各色の花と緑が溢れていて、2階のリビングの窓からも大きな葉をつけた木が望めます。
家にいると車の音なんて殆ど聞こえません。
こんな素晴らしい場所があると、どこかへバケーションに行きたいとも思わなくなります。
家にいるだけで幸せです。
さて6月は7名の方達やリピーターの方達のご案内をしていたのですが、7名の方達の場合、多人数と言うことで私はイタリア人の運転手と一緒に9日間お仕事をすることになりました。
この運転手は今はルッカ(以前はシエナ)にある料理学校に通う日本人生徒達を運ぶ仕事をもう20年ほどしているようで、とても親日家で明るい人なのです。
日本人だけではなくアメリカ人やドイツ人グループなどの運転手も頻繁にしているようで、彼の走る道が私には初めてだったりしてなかなか新鮮な経験でした。
今回彼の運転するベンツのミニバスで約1500kmは走ったでしょうか。
楽しく、快適なドライブでした。
ただ、後半からイタリア全国がぐんぐんと暑くなり、フィレンツエでは40度近くまで温度が上がって、丁度オーブンの中に入れられたような感じで歩き回るのがちょっと大変でした。
「これは異常気象だから、このまま夏中続くことはないから」と自分に言い聞かせながら歩いておりました。
日記に載せた写真はルッカの料理学校で先生として料理を教えているシェフ、エンゾーの経営しているレストラン「Enzo」で皆様と食事をしたときのスナップ写真です。
丸善の発行で「イタリア食文化の起源と流れ」という本にこのEnzoシェフが載っています。
さて、その異常気象的な暑さも過ぎ去り、今はすがすがしい夏が続いています。
数日前から蝉も鳴き始めました。
ジー、ジー、ジーと泣くのですが、これを聴かれた日本人の方が日本にはいない蝉ですね、とおっしゃっていました。
そうそう、ひまわりも今満開です。
例年に比べるとすこし早いように思いますが、春、秋のトスカーナをご存知のリピーターの方が思いがけずにひまわりを見ることが出来てとても喜んでいらっしゃいました。
夏と言えば夏野菜。
ジョン・クロードが育てている夏野菜も元気に育っています。
ズッキーニ、キューリ、インゲン豆、ラディッシュ、ルッコラ、サラダ等が大収穫で、トマトの収穫だけは後1週間ほど待たないといけないようです。
彼も野菜畑をやり始めて5年目。
何も知らなかった彼もいろんな人から知識を学び、今年はお店に出しても恥ずかしくないほど立派な野菜が育っています。
毎日汗だくになってテイクケアをしている彼に、感謝です。
毎日新鮮な野菜と、スイカ、メロン、ピーチ、キーウィー、スモモなどの夏の果物で食事が整います。
これは正にリゾート先での食事ではありませんか。
家にいてバケーションの雰囲気です。
さて、ワールドカップ。
日本では朝早く起きて観ていた方達も沢山いらっしゃったと思いますが、意外な結末が待っていました。
イタリアとフランス、どちらも勝つ割合は半々だと私は見ていましたが、ジダンの意外なイタリア選手への頭突きで負けの影がフランス側を包み込んでしまったようです。
後半から延長にかけて、フランスの方が快調にボールを蹴っていたのですが、急にかっとなるジダンの悪い癖がイタリア選手の暴言に煽られて又出てしまったのです。
可哀想なジダン。
サッカー人生最後の場で、あのような終わり方をしなければいけなかったとは、残念ではないですか。
イタリアのサッカー熱はご存知の通りそれは大変なものです。
決勝戦のあった日曜日午前中、街ではどんな様子かと隣街のヴォルテッラに行ってみました。
イタリア国旗が沢山窓から出ている通りを見ながら、先ず訪問しようと思って行った店が「サッカー戦のため閉店」という紙をドアに張って閉まっていて大笑い。
ワイン大好きな日本人の方達がここからワインを送られるエノテカ「Vena di Vino」です。
これを読みながら「あっ、知ってる、知ってる」と思われる方も多いはず。
あるレストランでは「特別に夕方6時から開店するが注文は一皿だけ」という張り紙を出していて、へ〜〜〜。
何処に行っても決勝戦の話しで持ちきり。
お店の人達も今日は早く閉めるよ、とそわそわで仕事にならない様子です。
TVのないレストランは客も入らなかったようで、大家の奥さんがクックとして働いているヴォルテッラのレストランはお昼から閉めてしまったと早々と帰宅していました。
男性も女性も子供もお年寄りも、みんなサッカー大好き。
そんなイタリアが優勝したのです。
昨夜はイタリア全土が沸きに沸きました。
私の住んでいる小さな町からも車のクラクションがプー、プー、プーと聞こえてきました。
聞くところによると、朝3時まで車は勿論トラクター(田舎ですから)まで出て大騒ぎだったとか。
元気な人達は朝6時まで騒いでいたそうです。
イタリアが優勝して良かった。
陽気なイタリア人がもっと陽気になりそうです。
ヴィヴァ・イタリア! ブラーヴィ・アズーリ! |