|
9月9日
「秋だなぁ〜!」というお天気が続いているトスカーナです。
前回のトスカーナ日記で、「残り少ない夏を楽しみ、海にもまだ数回行きたいです」と私は書きましたが、早速、次の日に海へ行き、暖かい海で泳ぎ太陽を楽しんだのです。
ところが、なんと次の日は信じられない雨。
その日は丁度ガイドがあり、ルッカまでお客様をお迎えに行ったのですが、朝だというのに夕方のように真っ黒になり、稲妻は走るし、雨は大降り。
そして気温がぐっと下がりました。
その日と次の日の最高気温は20度を切り、最低気温は10度を切りました。
これは寒いですよ〜!
スカートにサンダル履きでいた毎日が、その日から急にジーンズにジャケット、スニーカー履きに変わりました。
幸い雨はすぐに止んでくれましたが、それから数日、気温があまり上がらなくて・・。
そして、そのまま秋に突入したようです。
すがすがしい毎日です。
気温は下がったものの、昨日も今日も、空は真っ青に晴れ上がり(秋晴れ?)、風がないので遠い向こうに見えるトンネルの煙がまっすぐ上に向いて登っていきます。
夏の間は暑い空気が入らないように窓やドアを閉め切って、家の中を涼しく保っていたものですが、涼しくなってからはもうどこも開けっ放しです。
青い空、綺麗に洗われた木々や丘陵のグリーン。
ここは郊外ですから車の音もほとんど聞こえず、全く静か。
今朝、ジョン・クロードは外出でした。
私は一人コーヒーを飲みながら外を眺めていて、ふっと、つぶやきました。
「パラダイスだっ・・!」
まさに絵はがきのような風景の中に、私がいると言うこと自体が不思議で・・。
こんな平和な気持ちになれるのも、周りにいる沢山の人たちのおかげなんだなぁ、と改めて人生に「ありがとう!」を言った朝でした。
さて、秋というと秋の味覚。
まだ生のポルチーニは市場で目にしませんが、私の家の前には葡萄がたわわに実り、柿の木にはまだ青いですが実が沢山ついています。
オリーブの木にも実が沢山なっています。
今年は去年よりも倍の量のオリーブオイルの収穫がありそうです。
ただし、面白いことにヴォルテッラに住んでいる友達のオリーブの木は実をほとんどつけていないそうで、地域によって出来が違うようです。
葡萄の収穫は早いところで来週くらいから始まります。
オリーブの実の収穫は10月後半から11月です。
美味しいのがイチジク。
大きくて皮が赤いものと、小さくて皮が緑色をしているものと2種類あります。
レストランなどで出てくる方は小さくて皮が緑色をしているもので、前菜などに生ハムやチーズと一緒に出てきたりしますが、こちらの人はそれを皮のまま食べます。
我が家の周りには3本くらいイチジクの木があり、食べきれないので私はジャムにしました。
砂糖(我が家はブラウンシュガーを使います)を実の30%くらいに押さえ、レモンジュースを加えて短時間で仕上げます。
実のプチプチが残っていて、イチジクのおいしさが一杯のジャムです。
パンに塗って食べてもいいし、ジョン・クロードはチーズにつけてよく食べます。
去年作った葡萄のジャムが大変美味しかったので、今年も又作ろうと思っています。
種取りがちょっと面倒ですが、出来上がったジャムのおいしさは格別なので、作りがいがあります。
栗の木にも大きな実がなっています。
海に行く途中の道の両側に栗の木がずっと並んでいて、まだまだグリーンですが、いがいがのトゲの付いた実がたわわです。
この木は自然に生えているもので、栗の収穫時には地元の人達が採りに行きますが、あまりに多くて採りきれず、道の上に沢山落ちて車にひかれているのを毎年見かけます。
私もトスカーナへ来た当時は教えてもらい採りに(拾いに)行き、湯がいて食べたものですが、ここ数年は全く行かなくなりました。
栗が車にひかれることを考えると、ちょっと可哀想な、もったいないような気がします。
このところ、トスカーナ日記に写真が少なくて寂しいです、と言うメールを頂きましたので、今日はルッカへお迎えに行き、最後はシエナまでお送りしたご家族の写真を少しご紹介したいと思います。
片山典子さんから「両親の結婚30周年記念で久しぶりに家族揃ってイタリアへ行きますので、トスカーナ郊外のガイドをお願いします」というご依頼があり、ご案内してきました。
典子さんのお父様は写真をお撮りになるのが大好きで、宿泊されたアグリツーリズモへ行くまでのトスカーナ風景や、キヤンティのブドウ畑などを撮影していただきました。
野菜や果物の保存品を手作りされるお母様には、チーズ製作所やサフランを栽培している農家を訪問し、喜んでいただけました。
サフラン三昧の昼食もみんなで楽しみました。
12万5千本の花からやっと1kgのサフランがとれるなど、全て手作業で栽培されるサフランの話を聞くと、美味しさもいっそう増します。
写真に写っているのは、ズッキーニのブルスケッタとリゾットですが、赤い糸状のものがサフランです。
典子さんの弟さんを筆頭に、ご家族の皆様がワイン大好きと言うことで、ワインの試飲が出来、又ワインを日本まで送ってくれるエノテカへもご案内しました。
勿論、ワインを作っているワイナリーも見学していただきました。
「旅行の目的は美味しい料理とワインを味わうのが80%で、観光はその残りです」と弟さんがおっしゃっていましたが、その目的をトスカーナ郊外でもクリアーしていただけたことと思います。
最後に皆様をシエナのホテルへお送りしてお別れする時、典子さんがこっそり、「父が望んでいたとおりの旅行でした。とっても喜んでいると思います」とおっしゃってくださり、胸がいっぱいになりました。
私の家族も、両親に姉、弟という4人家族だったので、典子さん家族と全く同じ構成です。
今は私しか生き残っていませんが、それだからこそ、お互いに思いやりのある素敵な典子さんご一家の様子を見ていると、懐かしく、そして温かい気持ちになりました。
若い弟さんも「いや〜、一杯楽しみました!」と大きな声で言ってくださり、一生懸命ガイドをしてきた私には何よりのお言葉でした。
ガイドをしていて良かった〜、と思う瞬間です。
9月のガイドはまだ中旬、後半と続きます。
精一杯楽しんでいただけるよう心を込めて、青く突き抜ける空のトスカーナをご案内したいと思います。
来年計画している1グループ6名様までのミニグループツアーの詳細はこちらからご覧ください。
http://www.deeshan.com/guide/diary07/18.htm |