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トスカーナ日記

11月25日

幼なじみの次女が結婚するというので、急に結婚式に出ることになった私ですが、さて、何を着ていこうか、で困ってしまいました。

考えてみれば、私は結婚式に出たことがありません。
いや一度だけ、ずいぶん昔、日本で英語の先生を育成する会社に勤めていたときに、同僚の結婚式に出たのが最初で最後。
それも手作り結婚式のようなもので、元モデルをやっていたという別の同僚が花嫁さん用(写真写りのいいような化粧方法)の化粧をしてあげたり、衣装を選んであげたりし、披露宴も喫茶店のようなところで立食パーティーだったと覚えています。
そうそう、ご主人がどこか東南アジアの人で、披露宴には花嫁さんの家族と会社の同僚だけと言うごく少人数の、でも和気あいあいと楽しいものでした。
あの当時、日本でこんなに砕けた結婚式は珍しかったのではないでしょうか。

とにかく、日本のちゃんとした結婚式は見たことがありません。
私の弟の結婚式も私は既に外国にいましたから出ていませんし、幼なじみの結婚式にも勿論出ていません。
何しろ私自身が結婚式をしたことがないのですから。

我が相棒のジョン・クロードは結婚式が大嫌いな人です。
花嫁、花婿が教会の祭壇の前で、神父に「あなたは生涯この男性(女性)を愛しますか。どんな困難なことがあっても、なんとかかんとか・・・・」と質問されて、両方が「はい」と言わなければいけないところが、どうも気に入らないようです。
これは一緒になる二人の問題なのに、どうして存在もしない神に誓ったりしなければいけないのか、と。
好きだから一緒にいる、好きでなければ一緒にいない、そんな簡単なことなのに、結婚式という形で夫婦という判を押されるのが嫌、だと言います。
確かに結婚するのは簡単ですが、離婚となると裁判所沙汰ですからね。
変な世界です。

私たちが結婚を考えたのは、二人が始めて出会ったドイツのベルリンからスイスへ移り住もうと思った時でした。
私はスイスのパスポートを持っていますが、彼はフランス人ですから、スイス人と結婚しない限りはスイスには住めませんし、仕事も出来ません。
それが結婚した理由でした。
もう20数年前の話です。
なので、結婚式は勿論なし。
付添が二人いるというので、友達にお願いし、スイスチューリッヒの市役所へ行き、申し込みました。

教会でする結婚式は形の物で、その前には必ず市役所に行き、市役所長の前で結婚するサインをします。
これなしでは結婚したことにはなりませんから、私たちもそれだけは実行したわけです。
私は、本当にサインだけして終わりかと思っていましたら、なんと市役所長がちゃんと「あなたはこの男性(女性)を生涯愛しますか。そしてどんな困難なときにも・・・」といつものことを言うのだとか。
私たちの場合はフランス語で行ってもらうようにお願いし、当日、私とジョン・クロードそして友達二人共ごく普通の服装で市役所に向かい、チューリッヒ市の旗のたすきを肩にかけて公式なスタイルで出てきた市役所長の、私にはまだちんぷんかんぷんだったフランス語の質問に、「ウイ」と答えて結婚が完了しました。

話がちょっと飛んでしまいましたが、そういうことで、結婚式に着ていく服がありません。
銀行勤めが長かったので堅いジャケットはありますが、結婚式には着ていきたくない。
それで思いついたのが、下に住んでいる大家さんちの娘達(21歳と28歳)に助けを求めることでした。
こちらの人たちは女性でも男性でも、結婚式の為に新しく洋服や靴を買うことは普通です。
そして、若いときから結婚式には何度も参加しています。
丁度ダンスパーティーに参加するような感じで、うきうきと。
きっと私にも何かいいアイデアを貸してくれることだろう、と思ったわけです。

結果的に言うと、私の洋服ダンスから結婚式に着ていけるような物は見つかりませんでした。
悲しいというか、恥ずかしいというか。
それで、大学に行っている方の娘が一度だけ結婚式で着たという、ひらひらキャミソールとブラウスを貸してくれました。
それに私の黒のズボンを合わせることに決定。
靴はヒールのある物を、と彼女たちに言われて、私には珍しい先のとがったヒールのブーツがあり、それで一応パスとなりましたが、彼女たちの反応がいまいちなので、エレガントなパンプスを買いに行こうかなと今思っているところです。
とにかく、かなりイタリアテイスト一杯で、全員気に入ってしまいました。
ついでに、アクセサリーも選んでくれて、これで完了。
やっぱりこういうことは女性でないと分かりません。
ジョン・クロードに訊いても、適当にその辺の物を着ていったら、と言うに決まっています。

と言うことで、私は12月12日から1月4日まで日本に行きます。
本当は12月25日にトスカーナへ帰ってこようと思ったのですが、ついでに寄っていく大阪の従兄弟が「正月までおったらええやん」と言ってくれ、そういえば日本の正月は日本を出てから35年、一度も見ていないし、これが最後のチャンスかな、と長居することに決めました。
ジョン・クロードを家に残していきますが、どうせ私たちにはクリスマスや正月は特別な日ではなく、ごく普通の日と同じですから、せめて料理が出来ない彼の為にと、トマトソースとかスープ等を沢山作り、せっせと冷凍しているところです。

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来年、1グループ6名様までのミニグループツアーを計画しています。
詳細はこちらからご覧ください。

http://www.deeshan.com/guide/diary07/18.htm