Kiyomi D.

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5月の雷と苺

strawberry jam

日曜日の朝、ものすごい雨の音で目が覚めました。
我が家は2階にあるので雨の音もインテンスに聞こえるのですが、今日の雨は正にバケツをひっくり返したようなどしゃ降り。
こんなに激しい雨の音を聞いたのは久しぶりです。
その内に遠くから雷の音が聞こえてきて、「これも夏の風物だなぁ、こんなどしゃ降りの雨の音を暖かい布団の中で聞けるなんて、あ~あ、嬉しや」なんてのんきなことを考えていたら、雷がどんどん、どんどん近づいてきて、その内にゴロゴロの音だけではなくピッカー、ドッシャーーン!と落ち始めました。

小学校の2,3年生の時、隣に座っていた谷口君という可愛い男の子が、雷が落ちた距離をどう測るのか教えてくれたことがあります。
それは、ピッカーと稲妻が光ってから数を数えはじめ、ゴロゴロとなったときまでの数に340を掛ければどこに落ちたのか分かる、というものでした。
例えばピカッと光ってから、1,2,3,4,5秒後にゴロゴロとなったとすると、5X340で1,7kmのところに落ちたと言うことになるわけです。
小学校2,3年生で良くこんな事を知っていた山口君はいつも優等生でした。
そんなことをずっと覚えている私は、彼の頭の良さに感心と言うかよほどのショックを受けたのだと思います。

とにかく、その朝のゴロゴロ、ドッシャーンは間をおかず花火大会のように鳴り続け、その音のすごいこと。
二人ともすっかり目が覚めてしまいました。
そこで起きれば良かったのですが、何となくその音を楽しんでいる感じでいたところ、やってきました、ものすごいやつが。
ゴロゴロロローーー、ドッシャーン、ビリリリーーー。
ジョン・クロードが飛び起きました。
そして直ぐに行った先は我が家のオフィス。
こちらの雷は電源を壊したりPCを壊したりするのでやっかいなのです。
部屋の電気は直ぐに点いた、電話も繋がる、さて壊された物はないかな、と思っていたところ、見つけました、インターネットコネクションのモデムがやられていました。

ウ~~ッ、またもややられた!
PC関係の物がやられたのはこれで3回目です。
それを知っていながら直ぐに起き出さなかった私たちのアホなこと。
モデムとそしてコネクションを二人で共有しているのでそれに必要なラウターと言う機械も壊れていて、両方あわせて4万円程の損失。
あっちゃー!
ラッキーなことにモデムの買い置きがあり、階下の大家さんちのネットコネクションを使ってメールのチェックは出来ましたが(ジョン・クロードがいなかったらこんな事私には分かりません)、ラウターは遠い町まで買いに行かなければいけません。
次回、雷が鳴ったら直ぐにモデムの電源を切ろうね、とその朝二人は誓い合ったのです。

今年の5月はあまりパッとしないお天気が続いています。
曇り空が広がったり、雨がぱらついたり、初夏のようにパーッと底抜けの青空が少なくて。
いつもでしたら5月は一番いい時期なのですが。
でもこの時期、夏野菜、果物がどんどん安くなっており、そして今は苺の収穫時期でもあります。
この間、畑から採った野菜や果物を直売しているところに行き、「昨日収穫のイチゴ一箱5ユーロ」(その日収穫のイチゴは一箱9ユーロ)というのを見つけて、3箱買って苺ジャムを作りました。
我が家では朝食に紅茶と硬パン(ビスコット)にジャムを塗って食べるのですが、そのジャムを数年前から手作りにしています。
私は果物に40%のブラウンシュガーと必要であれ植物性のジェリーを入れて作ります。
着色などしていないのに出来上がった苺ジャムの色はルビー色。
口の中で苺の味が一杯に広がる美味しいジャムが出来上がりました。
12グラスものハッピージャムの出来上がりです。