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日食とトスカーナの春模様

今日も太陽が輝き、心がウキウキしてしまう1日がスタートしました。
気温も少しずつ上がり、外にあるニワトリ小屋に餌をやりに行くのも苦にならなくなりました。
猫や犬たちは、太陽の日差しの中に身を置いて、朝からうつらうつらとしています。
私たち人間も動物たちと同じように太陽の中に身をおいて、ビタミンDの補給をすればいいのだな、と思った私です。
朝食も食べ終わり、PCの前に座ってメールチェックでもしようかと思った途端、我が家の電話が鳴りました。
時間をチラッと見ると10時20分。あれぇ、こんな時間に誰かな、と思いながら「プロント!」と電話に出ると、階下に住む大家の奥さんダニエラでした。
彼女には今朝、ニワトリの餌をやりに行くときに出会ったばかりです。何かなと思っていると、
「ねぇ、エクリッセ見た?」
と急に言われて戸惑いました。
エクリッセって、あの日食のこと?
このところイタリアのニュースを見ていない私はイタリア情報に乏しくて、
「エクリッセ?今日?どういう意味?」と何度も聞き返していると、
「いいから、早く下に降りてきて。じゃないと見逃すわよ」
と言われ、私は慌ててコートを羽織って下に降りて行きました。

階段を降りると「こっち、こっち」とダニエラから呼び止められて、彼女の方をみると、なんと彼女は手に大きなマスクを持っています。
バーナーを使ってメタルなどを切る時に、目を傷めないようにと顔の前につけるあの大きなマスクです。
「早くこのマスクから太陽を見て」
そう言われて私がマスクについている黒いグラスを通して太陽を見てみると、なんということでしょう、確かに日食なのでした。
イタリアでは「Sole Nero—黒い太陽」と呼ぶようです。
太陽の右上部分が月の陰で黒くなっていました。
ダニエラも10歳になる孫のエミリーから昨日教えてもらったそうです。
今朝、そのことを思い出した彼女は、私にも教えてあげようと思ったのでした。
あのマスクを通して見た日食は、とてもはっきりしていて本当に驚きました。
いや~、イタリアのニュースもちゃんと見ておかないといけないなぁ、とネットで日本の新聞ばかりを見ている私はちょっと反省でした。

昼食後、お天気がいいと私はウオーキングに出かけるのですが、今日は珍しくカメラを持って出ました。
何度か、ウオーキング中に撮影したいなぁ、と思ったことはあったのですが、小型カメラをジョン・クロードがインドへ持って行ってしまったので、家には大きなレンズ付きのカメラしかありません。
あの大きなカメラをクビから下げてウオーキングに出るのはなぁ、とためらっていたのですが、今日はあまりに良いお天気だったので、意を決して持って出かけることにしました。

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見上げるほど高い木のてっぺんにじっと止まっている鳥を発見し、写真を撮ろうとシャッターを押した瞬間、飛び立ちました。

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桜?満開です。

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幹を見ると桜のようです。

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若葉がもうこんなに大きく。

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プライベートの畑ですが、綺麗に耕しています。

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一列に並んでいるグリーンはアーティチョーク。毎年・実をつけます。

サラダ菜やネギの苗も準備万端。

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ワインの木の周りに咲く春の花。