Kiyomi D.

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昨日、今年になって始めてビーチに行って来ました。

mare ceccina

6月の日中気温はかなり高く、イタリアの学校はもう夏休みに入り、夏気分最高の時期になりました。それでも、まだまだ7月8月に比べるとイタリア人の数は少なく、今はドイツ人やスイス人の旅行者が太陽と海を楽しんでいます。

私達はいつもお昼頃に海に行くのですが、その頃はちょうど皆お昼ご飯に出ていて、ビーチは空いていて快適です。
12時半頃になると、イタリア人家族はお昼に行く準備を始めます。パラソルは立てたままですが、傘の部分をたたんで、紐で縛り、その回りにビーチチェア―、子供のいる人はボールや浮き袋を集めて又紐で縛ります。こうして、今はお昼ご飯に出ていますが、又戻ってきますよ、と言うサインを残して立ち去るのです。
イタリア人は全員と言っていいほど、そうしてお昼ご飯に行きますので、1時頃にビーチに来ると、しぼんだパラソルがあちらこちらに何本も立っていて、その風景が又面白い。
何時間でもそのようにして立ち去っていますが、誰もそのパラソルを抜き取ったりしないところが、このトスカーナのいい所です。

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さて、イタリアのビーチはパブリック用として、市民や旅行者にオープンのビーチと、持ち主がいるビーチとに分かれます。
持ち主がいるビーチでは5月くらいになると、パラソルとビーチチェアがズラ―っと縦横綺麗に並び始めます。
ビーチの持ち主によって、パラソルの色が違いますから、夏になるとビーチはカラフルなパラソルでいっそう賑わいを見せます。
休暇でやってくるイタリア人家族は、このパラソルとビーチチェアを1ヶ月や2ヶ月の契約で借ります。
休暇が終わって帰るときには、同じ位置のパラソルを予約していきますので、毎年お隣さんが同じ家族、と言うことになります。
ビーチに座ってこういう風景を見ていると、全く別の街からきている家族達が、ほんの休暇の一時お隣さん同士になり、「昨日はどうしたのよ?」「あれを食べて美味しかったよ!」などとおしゃべりをしていて面白いのです。
そして、休暇が終わると「来年また会おうねー」と言って帰って行きます。

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さて、この時期になると毎年現れるのが、黒人の物売りです。夏の太陽のぎらぎらする中、皆水着で過ごしている間を、長ズボンなどで体をしっかり包み、いろんな物で詰まった重い箱を担いで回ってきます。
箱の中身を見ると、ちゃちな物ばかりで、こんな物買う人がいるのかしらと思いますが、彼等は毎日、毎日、やってきます。
彼等はアフリカ、アイボリーコースト、ケニヤなどから出稼ぎに来ている人達で、ビーチに現れる彼らは一種異様ですが、でも話すととても静かで穏やかな人達です。

海の水はまだ少し冷たかったですが、適当に肌が焼け、潮風を一杯吸って帰ってきました。海は大好き。リラックスします。

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