ホーム トスカーナガイド トスカーナ日記 ワイン&食材 コンタクト
    イタリア料理 リンク  

トスカーナ日記


6月21日
 

 アグリツーリズモ

今日はアグリツーリズモに付いて書きたいと思います。

ある人によると、日本ではアグリツーリズモが大変人気があるということですし、ある人によると、日本ではまだあまり知られていないという事ですので、今日は私の目から見たアグリツーリズモを書いてみたいと思います。


アグリツーリズモが始まったのは大体10年ほど前だそうです。今でも、なだらかな丘の上に、崩れかかった家がそこここに見られますが、以前は勿論この家に大家族が住んでいたわけです。でも若い人達のほとんどは町に働きに出始め、年老いたおじいちゃんや両親が亡くなった後、誰もこの家を引き継ぐ事に興味を持たず、そのままほおって置く事になってしまったのです。そしてこの崩れかかった家に興味を持ち出したのが、ドイツ人、スイス人、アメリカ人達です。先ず最初は、彼等達はこの家を彼等自身のホリデーハウスに改築し、毎年1年のうちの1ヶ月だけ使用していました。


そのうち、退職した人達がこちらへ移り住むようになり、1年のうちの1ヶ月だけではなく、ずっと住むようになったのです。そして考え出したのが、アグリツーリズモです。そして約5年ほど前から、現地のイタリア人達もこのアイデアに目覚め、自分達の持ち家や農家で使っていないものをアグリツーリズモに改築し、このアグリツーリズモは急に有名になってしまいました。昔からアグリツーリズモを経営している人は、「誰でもかれでもアグリツーリズモをやりだして、その品質が落ちてきた」と苦情を言っていましたが、毎年増えている旅行者にはありがたいものです


アグリツーリズモの殆どは郊外に建っています。そのため車がないと利用は大変困難です。レストランが付いているものはあまりなく、その代わりに各部屋に自分で自炊できるようにキッチンが付いています。朝食が出るところもありますし、出ないところもあります。郊外に建っている宿泊地だから、設備はかなり貧しいのでは、と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、いえいえ、設備はいたって完璧で、トスカーナスタイルを取り入れ、とても過ごしやすく、家庭的に出来ています。自然が大好きな方には最高です。言い忘れましたが、アグリツーリズモと呼ばれるものには必ず土地が付いています。土地がないものはホリデーの家などと呼ばれているようですが、この土地でオリーブを作ったり、ワインを作ったりしているところが多いので、宿泊先のワインを味わったり、オリーブオイルを買ったりという楽しみもあります。


料金は二人用の部屋で1日約100‘000リレから150’000リレが平均といえます。(約5‘500円から8’000円)


大きなプールなどが付いたりすると少し名前が変わり、レシデンス等と呼ばれたりします。


ハイシーズンになると1週間単位でしか取ってくれないところが増え、数日だけ宿泊できるところを探すのは少し難しくなってきます。が、探せばありますのでご心配なく。


美味しい空気を吸って、目と心にやさしい風景を見にいらっしゃいませんか。

 


片桐久仁彦さんが、彼のHP上で「旅に生きる人々」の連載記事を載せておられ、今回は私の記事が載ることになりました。興味のおありの方、こちらからどうぞ覗いてみてください。