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トスカーナ日記

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11
月10日 

とうとうトスカーナも冬の季節に入ったようです。

今日は北イタリアに雪が降るということで、こちらトスカーナの気温もかなり下がりました。雪こそ降ってはいませんが、灰色の空に大きな粒の雨が降っています。風もかなりありますね。

先週シエナに行ったのですが、お店でクリスマス用の飾りを沢山売っているのを見かけました。えっ、もう!?、と思いましたが、考えてみると後1ヶ月とちょっとでクリスマスがやってくるのですね。早いものです。私はクリスチャンではありませんが、お店に飾られている可愛い飾り物にはすっかり目が細くなってしまいました。

さて今日も又、日本とイタリアの違いについて少しお話しましょう。

レストランです。お店でもそうですが、レストランに入ったら大きな声で
(相手に聞こえる程度の声)「ボンジョールノ!」又は「ボナセーラ!」と挨拶してください。これはレストランの人に自分の存在を知らせる為と、もう一つの理由は大きな声で挨拶する事によってイタリア人に好感を持ってもらうためです。これによって、良い席に案内してもらえるし、後々良いサービスが得られます。日本ではお店やレストランに挨拶してはいる習慣がないようで、恥ずかしがる方もおられて、黙ってスーッと入られるようですが、この挨拶一つでガラッとその場の雰囲気が変わります。陽気なイタリア人に馬鹿にされない様に、「グラツイエ」と共に挨拶は大きな声でしましょう。

さて、日本のレストランでは席につくと水がさっと出てくるようですが、イタリアでは水もちゃんと頼まなければいけません。席につくとウエイターが先ず水の事をきいてきます。水にも2種類あり、ガス入りとガス入りではないものがあります。日本の方達はガス入りの水がどうも苦手のようで、ガス入りの水そのものが日本ではあまり売られていないようですが、こちらでは食事には良くガス入りの水が飲まれます。でもこれも好き好きですので、お好きなほうをお選びください。

ガス入りの水(
Acqua con gas  アクア・コン・ガス)

ガス入りではない水(
Acqua naturale  アクア・ナテゥラーレ 又はAcqua senza  gas アクア・センサ・ガス )と言います。

次にワインですが、トスカーナには沢山美味しいワインがありますが、入ったレストランに「
vino della casa ヴィーノ・デッラ・カーザ=その家のワイン」があれば、コップ1杯のワインから4分の1リットル、半リットルと少しづつでも楽しむ事が出来ます。


さて、メニューにはアンテイパスト、プリモ、セコンド、ドルチェとありますが、レストランに入ったからといって全部頼む必要はありません。大変立派なレストランでも、アンテイパストだけでも良いし、又はアンテイパストとプリモ、又はプリモなしで、セコンド、又はプリモとドルチェと言った組み合わせでもまったくかまいません。自分の食欲加減で選んでみてください。こちらのドルチェにはテイラミスーを筆頭に美味しいドルチェがいろいろありますので、お腹の空き具合を見ながら是非ドルチェも楽しんでください。こちらの男性はワインも沢山飲みますが、ドルチェも大好きです。

さて食事が終わったらコーヒーですね。日本で言うエスプレッソですが、こちらでは単に「カフェ」と言います。小さいカップの底の方に少しだけ入っているコーヒーです。大きなカップになみなみと入ったコーヒーは「カフェ・ルンゴ又はカフェ・アメリカーノ」と呼びます。「カフェ」に少しミルクの入ったものを「カフェ・マキヤート」。大きなカップでは「カフェ・ラッテ」と「カプチーノ」があります。「カフェ・ラッテ」はミルクを単に熱くしてコーヒーに混ぜたもので、「カプチーノ」のミルクは水蒸気で熱くしたミルクをコーヒーに混ぜていますので、泡が立っているのですね。どちらにしてもコーヒーには是非砂糖を入れて飲んでください。特に「カフェ」に砂糖を入れることによって本当の「カフェ」の味が味わえますので、いつもは砂糖を入れない方も是非挑戦してみてください。

コーヒーと一緒に飲む食後酒があります。ヴィナッチャを蒸留した「グラッパ」がその代表的なもので、そのほかに少し甘くした黄色の「レモンチーノ」も女性用として良く飲まれています。それから勿論アーモンドの入ったお菓子「コンテゥッチ」を浸しながら飲む「ヴィン・サント」もありますね。これは入念に選別された白葡萄を適当な場所で乾燥させて、収穫の年の12月1日から翌年の3月31日に圧搾して作られたデザートワインです。どちらもアルコール度はかなり高いので、ご注意を。

さて、お勘定です。席に着いたまま「
Il conto ,per favore イル コント、ペル・ファヴォーレ」といって、勘定書きを作ってもらいます。日本のように出口にキャッシャーがありませんので、その席でカードもしくは現金で支払います。さて、その時に考えるのがチップですね。こちらイタリアではレストランの席に着くと既に席代として勘定書きにいくらか足されています。ですから、よっぽどの事がない限り、チップは払はなくてかまいません。例えばサービスが大変良かった、食事が大変美味しかった、などと感じたときにその料金の10%ほどのチップを置いてきます。あまり多く置きすぎてもいやみになりますのでご注意を。

 
日本のガイドブックにはチップは必ず置かなければいけない、と書いてあるそうですが、それは正しくありません。例えばイタリア人は殆どチップは置きません。チップは形式だけで置くのではなく、心から「美味しかった、楽しかった、有難う」と感じたときに置きたいですね。