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12月09日
−パート2−
次の日の木曜日は私達の町にマーケットが出る日です。お二人と一緒に出かけて行きました。朝、風が吹いていてかなり寒かったのですが、空は晴れ渡り気持ちのいい日でした。ぐるっと回った後、昼食を私の家でする予定でしたので、食品売りの集まった場所へと移動です。私は先ず魚屋さんでコッツエ(貝)を買い、後は沢山の野菜と果物を買いました。お二人は真空パックのぺコリチーズと生ハムのお買い物です。日本で売っているものと比べると大変な安さとか。
昼食にはコッツェのアンテイパストとほうれん草のラザーニアを作りました。それにサラダですが、私はグリーンサラダに大きな粒の白葡萄とクルミの実をいれて、お二人はそれをとても気に入ってくださいました。
後はチーズで締めくくり。チーズと蜂蜜の取り合わせが初めてだと言うお二人。ワインはヴィーノ・ノヴィッレ・デ・モンテプルチーノの「グロンクリュ」でした。食後酒にはオルネライヤの「グラッパ」を味見していただきました。
お腹がいっっぱいになった所で友達の家訪問です。ここのご主人は普段は電気会社に勤めていますが、ホビーとしてこの辺りで有名なアラバストロとオリーブの木を使って置物や箱などを作っている手の器用な人です。このアラバストロと木という取り合わせを使うのはイタリアで彼しか居らず、彼の作品は貴重なものなのです。友達の家に入った途端にイタリア人家庭そのものの賑やかな、ジェスチャー一杯の温かい歓迎を受けました。ご主人は優しい人で冗談好き、奥さんは気さくでお話好きな人、テイーンエイジャーの息子二人の自慢話も続きます。これこそイタリアン家庭。ツアーパックでは絶対得られないこんな経験も私達と一緒に可能です。
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さあ、いよいよ最終日です。そしてこの日はご主人昭寿さんの誕生日の日でもありました。何だか朝からお二人とも少し緊張した面持ちです。きっと今日が旅行最後の日だと言う気持ちが胸一杯に広がってきているのでしょう。
先ず、朝ホテルまでお迎えに行ったときに最初の「サプラーイズ!」を用意しました。それは私達二人でワインを送ったのですが、真っ白なワインボトル用の箱を見つけましたので二人でその上にイラストを書き、それを車の彼の座る場所に置いておいたのです。乗りこんできた彼は大変喜んでくれました。
朝一番に行ったのはワインの町で有名な「ボルゲリ」です。5m続く世界で一番長い真っ直ぐな糸杉の道を通って行きます。ここでもっとも有名なワイナリー「サッシカイヤ」や「オルネライヤ」の前で記念写真です。「ボルゲリ」の町は小さな可愛い町ですが、旅行者があまり来なくなった時期ですので、お店が殆どしまっていて残念でしたが、でも昭寿さんはご希望だったオルネライヤの「グラッパ」を実苗さんからプレゼントされて大変ご機嫌でした。
この日のお天気は素晴らしく良く、ぽかぽかと暖かくて、お二人の旅行最後の日の為のトスカーナからのプレゼントのような感じさえしてしまいました。

この後、さっそくこの日のイベントでもある昭寿さんの誕生日祝をするレストランへと向かうことになりました。海に近い町チェチナにあるレストラン「スカッチャペンシエーリ」という所を予約しておきました。「スカッチャペンシエーリ」とは、いろんな悩みを忘れてしまいなさい、と言う意味だそうで、そうやってレストランに入ってきてくださいという意味でつけたのでしょうかね。
このレストランは新鮮な魚介類と野菜で有名な所です。ウエイター達は口数少なくエレガントにせっせと客の接待をしてくれますが、オーナーはかなり気さくな人で、いろんな美味しいものを提案してくれます。メニューカードにもいろいろのっておりどれを選んだら良いのかかなり迷ってしまいました。やっと決まって、先ずはスプマンテ(シャンペーン)で乾杯です。「お誕生日おめでとー!」
食事は本当に美味しかったですね。魚介類も野菜もそれは新鮮でしたが、気の利いたオーナーが持ってきてくれた絞りたてのオリーブオイルをかけると又違った味で、私達は大満足。ワインはサルデイニア島の白ワイン「ヴェルメンテイーノ」です。オーナーのお薦めでした。
さあ、デザートですが、このとき私達がひそかに頼んでいた誕生日ケーキがウエイターによってテーブルの上に運ばれてきました。これには昭寿さんは勿論、奥様の実苗さんもご存じなかったのでびっくり顔です。ケーキの上には昭寿さんの名前が書かれています。それぞれお皿の上に切ってもらって早速、パクリ。
うむ〜美味しい!普段甘いものは食べない昭寿さんだそうですが、私の主人と一緒になって二皿も食べてしまわれました。昭寿さんは本当に幸せそうでした。奥様に「こんなに幸せでいいのかな〜!」なんておっしゃっられたそうですが、勿論ですとも。笑いで一杯の食卓で私達も大変エンジョイしてしまいました。

食事が終わって外に出るとなんともぽかぽかと良いお天気なので、このまま海へ出ることに決定です。海まではホンの5分です。
良いお天気なのでちらほらと人の姿が見える海岸をブラブラと散歩しました。
上着も邪魔になるくらい温かい。海は鏡のように静かで、それでも岸に優しく波を打ち寄せてきます。太陽がきらきらとまぶしいくらい。なんて素敵な日なんでしょう!昭寿さんと実苗さんも少し離れて写真を取り合ったりしながらゆっくりと歩いてきます。あぁ、なんて贅沢な日なんでしょう!私も主人と手を取り合いながら岸を歩きます。静かに時間が過ぎてゆくひとときです。観光地巡りも良いけれど、せっかくトスカーナにいらっしゃる方々にはこんな静かな時間の過ごし方も良いのではないかしらと思った時です。
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