Kiyomi D.

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ローマ

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青空の続くトスカーナから明けましておめでとうございます。
ご挨拶が遅くなりました。

実は先週末に新年のご挨拶をしたかったのですが,その前の金曜日の夜急きょローマ行きが決まり,土曜日の朝合計6人でローマへ旅立って行きました。

汽車で行ったのですが,皆汽車なんて何年も乗った事がないと大きな大人がおおはしゃぎで楽しかったです。ローマでは2日間良く歩きました。友達の一人がローマの学校に何年か行ったことがある為ローマを良く知っており,その彼について地上と地下を良く歩きました。それにしても旅行者の多かった事。こんな冬にものすごい数の旅行者があちこちにいらっしゃる。コロッセウムは土曜日の夕方行ったのですが,切符を買うところにはものすごい人の群れがいて結局入らず。その回りにグラデイエイターの格好をした人たちが記念写真用に沢山いたので,私も一枚撮って来ました。バチカンには日曜日でしたのでミサの時間をはずしていってみましたが,やはりミサに来たついでには中に入ってみなければと思われる方々の列がづーっと並んでいて,又そこにも入らずで,結局ローマはてくてく歩きの2日間でした。お店も未だバーゲンはやっていませんでしたので,日曜日の午後は同伴の女性のお買い物には付き合わず,ローマ対トリノのサッカー観戦に男性達にくっついて行ってきました。オリンピック競技場でもあるようで,その建物の大きい事。こんな大きな建物を見るとワクワクしてしまう私です。そしてそんなに重要な試合ではない、というにはものすごい観衆が集まり,皆ローマのマフラーや旗を手にしてどんどん建物の中に吸い込まれていきます。そんな中を歩いていると何だかアリになったようです。切符一枚100‘000リレを払って入ります。かなり高いですね。

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私はTVのサッカーはあまり見ませんが,でも生で見ると大変感動を受けるものだと知りました。ものすごい群衆が一体になって一つのチームを応援する。トリノのチームの応援団は小さなコーナーにバス2台分くらいの人数でエッサエッサと応援していますが,それをローマファンの群集が歌と罵声を合唱しながら責めるのです。サッカーの試合よりも周りの人達を見ている方が面白いくらいです。試合が始まると観衆は完全に試合に吸い込まれていき,「あっちへ走れ!」「こっちで待ってるのが見えないのかー!」「殺してやるー」なんてもう必死。結局ローマが1ゴールして終わりましたが,私はかなり満足して競技場を後にしたのでした。

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ローマ最後の夜はポッポロ広場でクラシック音楽に合わせて大きな花火が上がり,花火が大好きな私はもううっとりしてしまい,汽車の時間に遅れるー,と友達をやきもきさせたのでした。

 先週御知らせしようと思ったこちらの年明けの模様を少し書きましょう。
殆どの人が町の広場に集まりシャンペーンを空けて「カンパーイ!」となります。若い人達がシャンペーンを振りまわして新年を祝っていますので,用心していないと自分もすっかりシャンペーンで濡れてしまうことになります。
ピサでは花火があがりましたし,シエナ,ルッカ,グロセットではコンサートがありました。面白い事にフィレンツェでは今年は何の企画もなく寂しい年明けでした。その代わりと言うのでしょうか,アルノ川ではカヌーレースが行われました。リボルノでは初泳ぎもありました。

私は1月1日は小澤征爾さん指揮するウイ−ンでの新年コンサートをTVで楽しみました。表現豊かで身体一杯で指揮をされている小澤征爾さんを見ているとクラシック音楽が大変楽しく,身近に感じられてしまい,嬉しい年明けでした。

さて1月1日から通過がユーロに変わったヨーロッパですが,年明けと共に自動支払機でユーロ札が出てきたのはドイツで100%で,イタリアでは50%とか。私の住んでいる町では7日までユーロもリラもまったく出てこない故障状態でした。使っている人もまだまだ少なく,皆のんびりとリレで支払いをしています。それでも少しづつユーロを使用する人が増えており,後数週間もするときっと皆ユーロをスムーズに使える事だと思います。未だユーロ札や硬貨に慣れておらず,支払う時やおつりを渡す時にじっくりとお金を確かめながら払うため時間がかかりますが,でも見ていると何だかおもちゃのお金を使いながら買い物をしているようでほほえましいものです。普段なかった緊張感と言うものが人々の中によみがえり,なかなかいいものです。

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