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8月19日
さて今回は今人気が出てきているアグリツーリズモについてお話しをしましょう。
日本でも雑誌やガイドブックにアグリツーリズモの事を取り上げ、今では沢山の方達がご存知のようですが、こちらヨーロッパではこのアグリツーリズモの利用客が急上昇しており、反対にホテルやレストランが営業不信に陥っているとか数日前の新聞に載っていました。
アグリツーリズモとは古い農家を改造して宿泊地にしたものです。その昔農家には、おじいちゃん、おばあちゃん、息子夫婦、その子供、それに叔父さん、叔母さん達も同居し、その為部屋数のある大きな家が建てられました。しかし時代が進むに連れて、若い人達は都会へ出てしまい、残ったおじいちゃんや両親達も年をとっていなくなり、とうとう家だけが残ってしまったのです。都会へ出ている息子達は田舎の家にはまったく興味は示さず、少しづつその大きな家は崩壊していきました。そこへ目をつけたのがイタリア人もそうですがヨーロッパ人やアメリカ人で、それを買い取り自分達のホリデーの家に建てなおしたり、又多くはアグリツーリズモとしてビジネスを始めたのです。そしてアグリツーリズモを経営しようとする人達には国から援助が出ました(今はもう出ませんが)。そうしてここ10年程の間一気にアグリツーリズモは増えたのです。
オリーブ畑やワイン畑、又は麦を植える土地のあるものだけをアグリツーリズモと呼び、土地のない物は単にホリデーの家、レシデンスなどと呼ばれています。どちらにしても普通はキッチン付きのアパート式が殆どです。
ではどうしてこんなにアグリツーリズモが利用されるようになったのでしょうか。
まず、高級ホテルを3日間利用する金額でアグリツーリズモには家族全員で1週間滞在できます。そして素晴らしい自然の中で大人も子供も美味しい空気を吸って、ゆっくり休養できるのです。
キッチンがついていますから毎日レストランに行く必要もありません。子供が2−3人いるファミリーがアグリツーリズモを大変利用する理由がよくわかります。そしてアグリツーリズモには平均5〜10アパートほどしかありませんから、ホテルなどに比べたらづっと家庭的な雰囲気が楽しめます。
勿論そこで作っているワインやオリーブオイルもチャンスがあれば味わう事も出来るのです。
アグリツーリズモでは一般的に食事は自分達でまかなうようになっていますが、所によって朝食が出るところはあります。大きなワイナリーやチーズ製作をビジネスとしている所では、希望により夕食の支度をしてくれるところもありますが、まだまだ少なく、しかしレストラン併用のアグリツーリズモは今増えつつあるようです。
又、アグリツーリズモで料理学校を開いている所もあります。
私が住んでいる近所にあるアグリツーリズモ「リスケット」は無農薬のチーズとオリーブオイルを作っているのですが、彼も近い将来料理学校を開く予定でいるそうです。彼のアグリツーリズモに滞在し、3日ほど料理を習い、後の数日は観光に回すという具合です。どうですか、チャレンジしてみませんか?
ただこのように人気の出てきたアグリツーリズモですが、残念な事に日本人とアメリカ人にはちょっと利用しにくい所があるのです。
それは車がないことです。勿論何処かでレンタカーをする人はまったく問題ないのですが、車がないと先ず大変です。アグリツーリズモは郊外にぽつんと建っています。そこまでタクシーで行ったとしてもその後、どこかへ出かけるのが先ず不可能です。キッチンがあっても車がないと食材を買いにいくことも出来ません。勿論歩いて近くの町へ行くなんて事はまづ無理なのです。
でも1度だけでもアグリツーリズモを経験したい、と思われている方、どうぞ私達のトスカーナガイドをご利用ください。
日中は私達と観光をし、夕方一緒にスーパーマーケットにお買い物に行き食材をそろえます。そしてアグリツーリズモで夕食にイタリアン料理に挑戦してみたり、又少し疲れた身体に簡単な日本食を作ってみてはいかがですか。
夕食の後は郊外を散歩したり、絵を画いたり、又夜には満天の星を楽しむ事が出きるでしょう。
ですから、夕方はご自分達で町の散策や買い物に行きたい、とご希望の方にはアグリツーリズモは適当ではありませんね。
知子さんとJimmさんがこちらへいらっしゃっていたのですが、丁度こちらの「フェラゴースト」に当たり、15日前後はイタリア国中が移動する、と言われているように何処へ行っても大変な人出で、お2人は勿論私もびっくりしてしまいました。お二人は映画「ノスタルジア」が大のお気に入りで、その映画に出てくる場所を訪ねての旅行です。その映画の中ではかなり静かで、暗い感じの場所だったのが、実際に来てみると太陽が照りつける中で真っ白に輝き、そしてたくさんの人で賑わっているので、描いていたイメージとは違い軽いショックを受けられたようですが、それでも夢に見た場所にとうとう来られたお二人はそれは嬉しそうでした。そして殆どのヒマワリが枯れてしまっている時期に、たった1箇所まだ黄色く咲いているヒマワリに出会うこともでき、トスカーナからの嬉しいプレゼントをエンジョイしていらっしゃいました。
17日の日はピサに行ったのですが、ピサと言う町はそれは暑い。
海から約13kmの所にあるので、山が遠くに見えるだけで後はまっ平らな平野。そこに建物が立ち並んでいるので、夏は暑い事。
それで是非皆様にお伝えしたいのですが、8月中旬はイタリア旅行は避けられたほうがいいですよ。15日は国中がお休みですから、勿論お店も全部閉っています。そしてその前後は大変な人出です。新聞に出ていましたが、16日にウフィツイ美術館に予約なしで行った人達は入館になんと4時間待ったそうで、それにやっと入っても監視人の殆どがお休みなので、閉っている部屋が多く、楽しみにしていた絵が見れなかったとか。
くれぐれも8月中旬のイタリア旅行は避けられますように。
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