Kiyomi D.

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オリーブの収穫

シチリアの火山噴火に驚かれた方も多いと思います。
そして直ぐその後、南イタリア・モリーゼでの地震。2つの小さな村が殆ど崩壊してしまいました。
シチリアの町ではいまだに降ってくる火山灰を避ける為に傘をさしながら歩いている人も多く、中にはマスクをしている人さえ見られます。
地震のあった町では幼稚園が崩壊し、小さな子供達が犠牲になりました。
かなり古い建物の上に、新しく階を建て増ししたようで、その重みで今回の地震で崩れてしまったようです。ハローウイーンのパーテイーで他の地区の子供達も集まっていたようで、悲しい事故になってしまいました。

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今回の災害でイタリア国は地震国だなあ、と改めて知らされました。
それも南に集中しているのですね。
記録の中では北イタリアで1件、ウンブリア州のアッシジで1件地震があった記録がありますが、後は全てローマから南に集中しています。中には3000人の犠牲者が出た大きなものもあったようです。

今年は異常気象が起きている年で、夏にはドイツ、オーストリア、フランスなどが大洪水に覆われ、つい2週間くらい前には北ヨーロッパで大風が吹き荒れて、大変な被害も出ていました。
幸い、私達の住んでいるトスカーナには今のところ大きな災害がなく、幸せに思っています。

さて、キヤンテイの葡萄の紅葉もピークを迎え、来週くらいには葉が落ち始めるかな、という所です。
先週から、“インデイアン・サマー?”、と思われるようなポカポカとした気候に恵まれ、私がその前週まで、日本で言う“ババシャツ”の上にセーターを着こんでいたとは思えないような温かい日が続いています。
オリーブを収穫している人達には大変嬉しい気候で、セッセと収穫しては、「フラントイオ」に持って行き、オイルを絞ってもらっています。
私もオリーブを収穫している所を見に行きました。
高い所は梯子を使って採りますが、全部手作業です。
プラスチックの熊手のようなものもありますが、やはり手が一番いいとか。
先ず、木の下にネットを敷き、それから採り始めますが、実が熟成しているせいか、簡単にポロポロと落ちてきます。
1本の木が終わればネットの真中に実をまとめ、箱に入れていきます。今年は収穫の良い年のようです。
オイルを造るポロセスは去年のトスカーナ日記、11月24日付けに書いていますのでご覧ください。
もうじきするとスイス人の友達もオイルを絞りに行きますので、又パンと塩を持って絞りたてのオイルを味わいに行けそうです。楽しみ!

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今ちょっと問題になっている事を御知らせしましょう。
実は来週の6日から9日までの4日間、ユーロ12ヶ国が集まり「Social Forum」という会議が開かれますが、それが今回はフィレンツェなのです。
「Social Forum」とは「G8」のヨーロッパ版という所で、これからのヨーロッパについて話し合うのですが、そこで心配されるのがG8の時に起こった暴動です。こういった機会を利用して、その場に乗り込み、手当たり次第になんでも破壊してやろうとする若者がおり、ジェノバの時は沢山の車が焼かれ、そして回りの店や銀行などが被害をこうむりました。そして今回は芸術の町、フィレンツェで似たような会議が開かれるのです。フィレンツエ住民でなくても心配するのは当たり前です。
街のいたるところに彫刻や素晴らしい建物があるフィレンツェで、あの暴動が起こったらどうなるのか。考えるだけでもぞっとしてしまいます。
勿論反対者が多くおり、フィレンツエでするのかしないのか、なかなか決定しなかったようですが、この木曜日にとうとう確定してしまいました。
古い街の中心部、デゥオーモ広場、セニョリーア広場、サンタクローチェ広場、レプッブリカ広場等は閉鎖されるようですが、さあどんな体制が取られるのか・・・・。
あの美しい街が傷つけられないように祈っているところです。
そしてこの期間は、フィレンツェには近づかない方がいいでしょう。

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