ホーム     フランス便り     プロファイル


道端の本箱

何十年も持ち続けてきたクッキングブックを全て日本へ持っていくこともできないので、先日、日本へ持っていくもの、こちらで処分するものとを分けたわけですが、それぞれに思い出があり、なかなか大変な中、思い切ってたくさんのクッキングブックを処分することにしました。
処分すると言っても紙としてゴミ箱に捨てるのは少々切ないところ、偶然にミディ運河を船で降ってきた友達に会いに行った時に、「本の小屋」という名が書かれた箱を見つけていて、そこへ持っていけてホッとしたのでした。

cabane-a-livres

数戸の家が立ち並ぶ、とっても静かなミディ運河のほとりに、この「本の小屋」はあります。もう読まなくなった本をここへ持っていき、通りかかった人は勝手に開けて興味がある本が見つかれば持っていく。この村に停泊した船の旅行者達が喜びそうな道端の本箱です。
中に入っている本は、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語などいろんな言語があって面白い。

cabane-a-livres

鍵などはかかっていません。ジョン・クロードも幾冊か持っていき、私のクッキングブックも見えます。日本語で書かれた本も置いてきましたが、誰か読んでくれる人はいるかしら?