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アヤメとピクニック

どんどんと気温が上がり、服装も軽くなってきているこの頃です。昨日が一番暑かったのでしょうか、気温は25度を超え、体感気温は30度近くまで上がったのではないかと思います。でも、そんな時に気をつけないといけないのがヨーロッパの4月。太陽の下にいると暖かいのですが、街の中の小径や木陰に入るとスーッと涼しくなるので、ちょっぴり汗をかいた体には危ない、危ない。10日ほど前、私はレストランの木陰にあるテラス席に座って風邪をひきました。だるい体に鼻水が止まらない1週間を過ごしましたが、悪いことにその風邪をジョン・クロードにもうつしてしまい、頭が雲の中にあるようだという彼は治癒のためにと、ハーブティーと水以外は何も摂らずにひたすらベッドに横たわる1日を過ごしました。

それが幸いしたのか、まぁ、もともと元気な二人ですが、二人とも風邪の症状から抜けることができて、それでは噂に聞いていたアヤメの花を見に行こうと2日前の土曜日に車で出かけてきました。アヤメの花を出荷している農家のアヤメ畑が見られるらしくて、我が家から車で約1時間半のところにあるGignacを目指しました。
土曜日も気持ちが晴れ晴れするほどの快晴で、私たちは高速を避けて郊外の道を走り、想像以上に美しい風景に私は何度「ああ、綺麗ねぇー・・」とつぶやいたことか。

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アヤメ畑。全部はまだ開花していませんでしたが、今週からお天気が崩れるという予報だったので、私たちは前週に見学。

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この農家ではなんと400種のアヤメを育てているそうです!庭やテラスがある人たちが買いに来ていました。

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Gignacへ行く道中。フランスの郊外を走ると、私の大好きなプラタナスの木のトンネルに出会います。ズーンッと車で通り抜けると木陰が涼しくて、もうなんとも言えない気持ちよさ。どこか別の世界に突き進んで行くような・・・。周りは見渡す限りのぶどう畑。

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ちょっと探しましたが、ピクニックに最適な場所を見つけました。人気がなく、私たちの前方には大きな野原が広がっています。聞こえるのは鳥の声だけ。私は、サラダ菜、アボカド、ゆで卵、そして人参で色を足したサラダボックスを用意。パンとチーズと一緒に食べました。

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食後のコーヒーも魔法瓶に入れて持っていきました。チョコレート、クッキー、そしてデーツも一緒に。手前の瓶に入っているのはラパデゥーラというブラウンシュガー。

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ジョン・クロードの撮影のお手伝い。右手に1776年から1810年にかけて作られた橋があります。

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これがその橋で「悪魔の橋」という名前。どこが悪魔なのかさっぱりわからない・・・。

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帰り道に寄った小さな村で、だまし絵を発見。普通の家の壁に、いくつかの家や窓やドア、そして通り道まで描いています。

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小さな村のカフェで。午後4時過ぎで、バーしか開いていません。のんびりしていて、私はふっとスペインの片田舎を思い出しました。スペインもシエスタと言ってお昼から午後4時過ぎまでどこも閉まっていて、村の広場にはこんな雰囲気が流れていました。

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走っても走ってもどこまでも続くぶどう畑(フランス国のワイン出産量はすごい!)。木々にはもう若葉が出ています。

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トスカーナで見たポピーがフランスでも咲いていて嬉しい。いつ見ても可愛い。

今日も素敵な日をお過ごしください。