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TGVでモンペリエ

先週の金曜日、私はジョン・クロードと一緒に列車でモンペリエに行ってきました。
暖かい日々から急に冬らしく寒くなったときでしたが、お天気は最高。
私たちは、暖かいコートに毛糸の帽子と手袋をつけて、道いっぱいに広がる枯葉を踏みしめながら駅に向かいました。
以前のカルカソンヌ便りで、私は、カルカソンヌは小さな街なので、フランスの高速列車TGVは止まらないと書いたような記憶があるのですが、なんと、ちゃんと止まることを今回、発見!知らなかった・・。
世界遺産の街だけあり、各地からたくさんの旅行者を運ぶTGVは、カルカソンヌでも大いに活躍しているようです。

私が列車に乗る時は、できる限りファーストクラスを予約して乗りますが、シニアカードが使えるようになった今、ファーストクラスの料金がずいぶん安くなってしまいました。
さて、カルカソンヌの駅に入ってきたTGV。外見はかなり汚れが目立ち、格好いいとは言い難い列車でしたが、中はモダンで座り心地のいい座席が設置されていて、乗り心地は最適でした。
カルカソンヌからモンペリエまでは、TGVで約1時間半の短い旅です。
モンペリエは、北から南に縦断するだけでも、ものすごい時間がかかると言われている渋滞の激しい街で、それを緩和するために、今、モンペリエの周りに数年計画で環状線(?)と言うのでしょうか、高速が建設されています。完成まで後1・2年はかかるようですが、それまでは、車でモンペリエへ行くのは避けた方がいいようなので、電車で簡単に行ける私たちは、ラッキーです。

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到着したモンペリエの駅前に、カラフルなトラムが走っていて驚かされました。ブルーのトラム、花柄のトラム、どこの地区を回るのか、とても暗い色彩のトラムなど、3~4つ、違った色のトラムが、それぞれの地区を走ってい流ようです。
中世から学園都市だったというモンペリエには、今もモンペリエ大学があり、そのためか、駅前や街中には若者が目立ちます。
私たちは、まず歩いてモンペリエの中心地へ行ってみました。車道、トラム道、歩道とも広くスペースがとってあり、解放感がある街です。 5分も歩くと中心地のコメディー広場です。
その真ん中に、3人の女神像が立った大きな噴水があり、その周りに、たくさんの花束やメッセージ、ろうそくが置いてありました。パリのテロ事件後に置かれたものです。
一瞬、私はハッとしましたが、でも、周りを見ると、忙しそうにせかせかと歩いているビジネスマンたち、笑いながら話しに花を咲かせている若い男女たち、そしてクリスマスの買い物に出歩く人たちが。
考えれば、私たちがモンペリエに行った金曜日は、パリのテロ事件からちょうど2週間目にあたる日でした。
この日も兵士たちが銃を手にして、3・4人一組でゆっくりと広場を見張っていました。
フランスは今、非常事態宣言が出ています。
それでも、一般市民は、しっかりと顔を上げて、自分たちの日常生活を楽しんでいます。それが私たちにできることだから。 みんな強くて、私も元気をもらいました。

さて、私とジョン・クロードがモンペリエへ行った理由は、彼が、モンペリエにある「アップル・ストアー」が見たいと言ったからです。
「アップル・ストアー」が街から外れた郊外にあると知った私たちは、最初はタクシーでそこまで行こうと考えていました。でも、スイスのチューリッヒに住んでいるときに乗り慣れたトラムが目の前を行き交っています。
きっとタクシーで行くより、トラムで行った方が目的地に早く到着するだろう、と考えた私たちは、さっと切符を買い、やってきたブルーのトラムに乗り込みました。
そして、到着したのが、なんとも大きなショッピング街だったのです。
名前を知っている限りのブティックが、目の前に並んでいます。
何百件ものお店やレストランが、上に高くではなく、横にズラーッと並んでいて、ここで一日中遊んでいたい、と思ってしまうほど。
その上、この日は「ブルー・フライデー」と書かれた紙が全部のお店に貼られており、全商品が30%~50%引きだったのです。
知らなかったとはいえ、ラッキーでした。
そしてそのブテッィクの真ん中に、目的の「アップル・ストアー」は並んでいました。
それだけではありません。大型家具店の「IKEA」までショッピング街の端にありました。
帰りの列車の時間が迫っており、私たちはあまり長居をすることはできませんでしたが、次回は時間をたっぷりととって、一日中ここで遊んでいようと思います。
モンペリエの写真、遊ぶことに一生懸命だったので、今回は一枚もありません。次回、行ったときに撮ってきます。

いよいよ12月ですね。カルカソンヌの街中にも、クリスマスのイルミネーションが飾り付けられました。電気がつけられるのは今週末かと思いますので、ぜひ写真に撮って、みなさまにもお披露目したいと思います。
それではまた、カルカソンヌ便りでお会いしましょう