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今年のオリーブオイルとパエリア

今年も新しいオリーブオイルを手に入れました。フランスに来る前に住んでいたトスカーナの家の周りには、大家さん所有の約500本ものオリーブの木がありました。11月の寒い時期に入ると私たちも収穫を手伝って、その美味しいオリーブオイルを毎日贅沢に使わせてもらったものです。
そんな美味しいオリーブオイルに口が慣れてしまった私たちは、カルカソンヌでもどこかで美味しいオーガニックのオリーブオイルが手に入らないかと探し、そして見つけたのが、車で40分ほど走ったところにあるオリーブオイルの生産者、ピエールでした。
彼はパリに住んでいる建築家で、休暇でやってきた南フランスが気に入り、土地を買い、オリーブの木を植えた人です。いつもはパリに住んでいるので、オリーブの木の世話はこちらの人に任せていますが、オリーブオイルの収穫時期になると南下してきます。

去年の5月と12月、私たちは彼のオリーブ畑を訪れ、それぞれ5リットルのオリーブオイルを買いました。そして、そろそろ最後の一滴が終わるな、と思っていた矢先、ピエールに連絡がつき、2日前、ジョンクロードが新しいオイルを買いに行ってくれました。
考えてみると、私とジョンクロード二人で年に10リットルのオリーブオイルを食べています。これはサラダなどに使うだけのオイルで、料理には使いません。まっ、そんなものでしょうか?
ピエールが言うには、今年は3種類のオイルができたそうです。そのうちの一つは、数種のオリーブの実を混ぜて作ったオイルで、風味が豊かなのはもちろん、喉元にピリッと来ない優しい味わいだと言うことで、味見をしたジョン・クロードも気に入り、今回も5リットル買ってきました。いろんな種類のオリーブの実を混ぜた方が美味しいオイルができると言うことは、トスカーナに住んでいたときも聞いたことがあります。
ちなみに、喉元にピリッとくるオイルが好きな人もいます。

oliveoil

つい数日前に生産されたオリーブオイル。去年のオイルは緑がかっていましたが、今年の新作オイルはどちらかというと黄色っぽいような。出来立てのオイルは写真のように濁っていますが、トスカーナに住んでいた時から出来立てオイルは濁っているものと知っていましたから、私たちは大好きなのですが、フランスでは透き通ったオイルが好まれるらしく、ピエールも、オイルが透き通るまで数ヶ月待ってから出荷するそうです。ちょっと勿体無いような。

paella

久しぶりにパエリアを作りました。トスカーナで摘み取って乾燥させたサフラン入りのパエリア。シャンペンと一緒に食べました。二人とも3回お代わりをして、ごちそうさま!

23日の土曜日、いつもの朝市に行ったところ、クリスマス前ということで、牡蠣を売るお店がいつもよりたくさん出ていました。フランスでは、1年中牡蠣は食べられていますが、特にクリスマスと新年は、牡蠣を食べる習慣があるようです。
パエリア用の魚を買おうと思って行った魚屋さんも、早朝からたくさんの買い物客であふれていました。24日の夜は、遅い夕食をするのが習慣だそうで、25日のクリスマス日の昼食は、家族で大いに盛り上がるそうです。
クリスマスをしない我が家は、いつも静かです~。笑

もう直ぐ2017年も終わりです。平和でした。
来年2018年も、素敵な一年になりますように。