ホーム     フランス便り     プロファイル


牡蠣の生産地

先週の土曜日の12月30日、年末だというのに気温が18度まで上がるという天気予報を見て、どこかへドライブに行きたいねという話になり、以前、知人から教えてもらっていた牡蠣の生産地へ行くことにしました。我が家から車で1時間ちょっとのところにあるブジーグ(Bouzigues)という小さな村です。 美味しいレストランがあるとか。
私たちが高速道路を飛ばしていると気温は20度まで上がりました。12月末にこの気温・・・!?

教えてもらったレストラン(La Cote Bleue)は牡蠣の養殖場が目の前に見える海際に立っていました。 牡蠣ももちろん美味しいけど、ブイヤベースがとっても美味しいから食べてくるといいよ、と言われてきた私たち。

oyster

私、生牡蠣はあまり食べたことがありません。というか、トスカーナにいた時から避けていた貝です。見た目がどうもダメで。今まで1個か2個食べるのがせいぜいでした。それ以上は喉を通らない。
で~も、わざわざ牡蠣の生産地に来ていて牡蠣を食べないなんて、話になりません。ジョン・クロードもほとんど食べない人で、彼はさっさとロブスターのカネロニなんかを注文しています。こうなったら私が食べるしかありません。前菜に牡蠣を注文しました。
数分後、運ばれて来た大きな6個の牡蠣を見たときは、一瞬ひるみました。まぁ、食べられるだけ食べてみよう。
まず、添えられているレモンを一つの牡蠣に絞って食べてみました。磯の強い香りがぷ~んと鼻をついて、ああ、やっぱりだめだ、と尻込み。ふっと横を見ると、ビネグレットが。そうでした、牡蠣にはレモンとビネグレットがついてくるのでした。私は玉ねぎのみじん切り入りのビネグレットを二つ目の牡蠣にかけました。そして口に入れてみると、あれ~、美味しいではないですか!もう一つトライ。そしてもう一つ。6個の牡蠣はあっという間になくなりました。美味しかったです~、超新鮮な牡蠣。上の写真の右上にビネグレットが見えます。

oyster

メインには知人が勧めてくれたブイヤベースを注文。ムール貝やエビの他に数種類の魚、ポテトが入り、そして肝心のスープは軽めで美味しかったです。写真の上にちらっと見えますが、アイオリソースとチーズが一緒に出てきます。スープの中に入れて食べる人がいるようです。

oyster

レストランの外観。左側が海で、夏にはテラス席が設けられます。レストランの右後方にはモーテルもあります。

oyster

レストランを出てブジーグ村へ歩いていくところ。暖かい日で、数人の子供がビーチで貝拾いをしていました。

oyster

海岸沿いを歩いて村に近づくと、レストランがズラーっと並んでいました。どのレストランも「当店採れたての牡蠣料理 と看板をあげています。
この写真を撮ったのは、私たちが食事を済ませてぶらぶらと歩いてきた時なので、午後3時すぎだったと思いますが、どこのレストランもいっぱいでした。

oyster

小さな港があり、ここから船に乗って、牡蠣の養殖場が見学できるようです。一度行ってみよう。

oyster

港の前にあった、牡蠣専門販売店。写真の彼も牡蠣の養殖地を持っており、毎日採れたてをここで売っています。
ここで牡蠣を買うと、彼が殻を割ってくれるそうです。その牡蠣と、棚の上に置かれている友達の作っている白ワインを持って、ビーチで食べたら美味しいよ~、と彼が勧めてくれました。うん、確かに美味しそうです!

oyster

写真の彼が売っている牡蠣。貝の表面がまだ緑がかっていて、ものすごく新鮮なのがわかります。通常、魚屋さんやレストランにおいてある牡蠣は、表面がセメントで作られたのかと思うほど、無機質な色をしています。このお店のようなみずみずしい牡蠣は、私、初めて見ました。

oyster

 

牡蠣を養殖しているイカダ。どこまでも続いています。

降っていた雨が止んで、私は新年早々、スーパームーンを見ることができました。
2018年、素敵な1年になりますように。