Kiyomi D.

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笑顔の天使、聖子さん

seiko

いよいよ本格的な春。
昨日は今年最初のツバメを見ました。
カップルなのでしょうか、2羽がずーっと一緒に大空を飛び回っていました。

野原や丘には菜種に似た黄色い花がいっぱい咲き始め、緑の草原とのコントラストが太陽の光の中に広がっています。それは素晴らしい風景です。

こんな素晴らしい風景の中を友達の聖子さんとこの5日間、一緒に行動していました。

聖子さんは笑顔を運ぶ天使として生まれてきたのではないかしらと思うほど、何処に行っても誰に会ってもたちまちにその場を楽しい雰囲気に変え、そして人々を幸せにします。
まったく知らない人なのに、彼女は素晴らしい笑顔で「こんにちはー」と挨拶をし、そのとたんに言われた人の顔にも満面な笑顔が浮かぶのです。
それはお愛想の笑顔ではなく、聖子さんには人の心をくすぐる何かの力があるように、まったく自然な幸せいっぱいの顔なのです。。

こんな聖子さんですから、初日から最後の日まで笑いが絶えない、本当に楽しい旅行となりました。
彼女はあまりに面白い人でもあるので、ジョン・クロードは彼女のことを「漫画の聖子」と呼ぶほど。

それから彼女がこれを見ると「ちょっと清美さん、それは言わないでー」と言いそうですが、書いてしまいます。
彼女は30代の後半なのですが(言っちゃった)、まったくそんな風には見えず、なんとシエナに行った時には、若い女の子に「可愛いねー!」と言わしめた人なのです。
その若い女の子の歳を聞いて見ますと、なんと16歳。
16歳のそれは可愛いイタリアの女の子から「可愛いねー!」と言われたのは、私の知っている限りでは聖子さん一人です。
やはり彼女は何か素敵な魅力を持っているようです。

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モンタルチーノでは、この間見つけて気に入ってしまったレストラン「Re di Macchia」に行ったのですが、なんとここで有名なイタリアの映画俳優に出会いました。
レストランに最後まで残っていた私たちも、では出発しましょうかと言っている時、ジョン・クロードが「ドアの向こう側であの有名な男優が食事をしているよ」と教えてくれました。
食事をしているから邪魔をしたら悪いだろう、と言うことで主人は先に出たのですが、後に残った私と聖子さんは自然に振舞いながら、なんと彼と写真を写し、そして握手までしてしまったのです。
男優の名前は、ステファノ・アコルシ。
「カサノヴァ」や「最後の口づけ」「サンタマラドンナ」、その他有名な映画に沢山出ています。
それなのに彼はとても自然で親切で、その辺にいる若い男性、と言う感じでわざわざ食べているテーブルから立ち上がってくれ、私たちの腰に手を回して写真に納まってくれました。
聖子さんより私のほうが大喜びで、聖子さんが言うには、私の目の輝きがいつもと違っていたとか。

別の日には、海際の町のレストランで食事をしようと予約を入れ、その前に友達のスイス人宅を訪問しようと出かけていきました。
到着するや否や、奥さんから昼食に招待されてしまいました。
ちょうど彼女の娘さんと友達がスイスから遊びに来ているのでグリルをすることになっていて、それに加わればいいと言ってくれたのです。
海際のレストランに行くか、又は友達の所でご馳走になるか、かなり迷ったのですが、やはりこういう機会はめったにありませんので、レストランのほうにはキャンセルを入れ、ここでキアナ牛のグリルをご馳走になることにしました。
テラスでのスイス人達との食事は聖子さんには面白い経験だったことでしょう。

別の日には、アグリツーリズモ・リスケットで偶然にスローフード協会の食事会に加わることになり、30人ほどのイタリア人たちとテーブルを共にし、アンテイパストから始まり、子羊のプリモやセコンド、そしてデザートまでをお腹いっぱい食べてきました。
スローフード協会の食事ですから、昔ながらの方法で料理されたものの説明が先ず最初にあり、それからわいわい、わしわしと食事になります。
食事が始まると急にその場が静かになるのですが、彼らの食べるのがそれは早くて、瞬く間に又わいわいと騒がしくなります。
それにしても彼らの沢山食べること。
まあ、男性も女性も大きな人が多いのですが、彼らの胃袋は私たちの倍以上はあるのではないでしょうか。
ワインもかなり入りますので、イタリア人の陽気さがますます増し、ジョークも沢山飛び交います。
食事が終わり、グループを置いて私たちが先に出るときには、全員が「チャオ!」や「アリヴェデルチ!」と言ってくれました。
イタリア人は本当に明るくて人懐こい人達です。

そうやって過ごしている間にとうとう最後の日。
最後の日はルッカへ行き、4.2kmある壁の上を自転車で回ろうと言うことになりました。
6~7m幅のある壁の上は、歩いたり貸し自転車で回れるようになっています。
貸し自転車は1時間2ユーロ10セント。
日曜日でいいお天気でしたから町の人たちも沢山歩いていました。
まだ木々には葉が出始めたところですが、暖かくなった風を切りながら走る自転車乗りは最高でした。
私たちはゆっくりと壁の上を2周しました。
久しぶりの自転車で私はお尻が少し痛くなりました。

楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。
でもいろんなことがあった5日間、本当に楽しかった。
聖子さん、又、トスカーナに来てくださいね。

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