Kiyomi D.

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2006年はADSLでスタート

Siena

少しずつ、少しずつ、冬の影が薄くなっていきます。
日もわずかですが長くなり、つい最近まで夕方5時になると外は真っ暗だったのに今は5時半くらいまで薄明るくて、そんなところで季節の変わり目を感じています。

満月になるとお天気が変わると言いますが本当にその通り。
晴天が続いていたのに満月を境に急に悪くなったりその逆だったり、毎回のことなので感心してしまいます。
今回もトスカーナは15日の満月前まで寒いのですが太陽が出て雲一つない青空が続いていたのに、満月を境にポンッとお天気が変わってしまいました。
今日の空は厚い雲に覆われて、強い風も吹き時々雨も。
気温は日中温度3~4度の寒い日もあれば10度近くまでなる暖かい日もあって落ち着きません。
こうやって「春だぞー」と良いお天気になって喜ばしてくれたかと思うと、「冬はまだまだ終わらないぞー」と脅かしてくれたりしながら、ゆっくりと季節が移り変わって行くようです。

何度も書きましたが、去年末から私の家には地熱の蒸気を利用した暖房がつき、 寝ても起きてもぽかぽかと暖かいと言う、時々踊り出したくなるほど嬉しくなる生活をしています。
ジーンズにTシャツ一枚で十分。
ソックスもいりません。
床はタイル張りですから部屋履きは必要ですが、それもつま先が隠れている冬用は暑すぎるので夏に利用しているサンダルを引っ張り出してきて履いています。
貰い猫のミコもあまりに家が暖かいので寒い外には出たがらず、一日中ソファーの上や窓際で眠りこんでいます。
エサを貰って食べたら後は眠るだけのミコの人生っていいよなー、とジョン・クロード。
来世はミコになりたいよと言っています。

寒い冬は外ですること(畑仕事など)もなく、家で過ごすことが多くなります。
なんだか私たちも猫になったようですが・・。
特にジョン・クロードはPCのお仕事がメインですから、私も含めてPCの前に座る時間が多いのですが、そんな二人に最近嬉しいことがありました。
なんと、やっとADSLが私達の家にも繋がったのです。
ヤッホーーーー!!
2年ほど前から私の住んでいる町にもADSLが繋がるという話は聞いており、そうなった際には是非郊外に住んでいる私たちの所にも繋げてくれと、再三電話局に頼んでいたのですが、とうとう昨年末電話があり、繋がったのでモデムを送ると言ってきました。

10日ほどで届くはずのモデムは実際に届いたのは先週ですが、やっとこれで私とジョン・クロードが同時にインターネットに繋げる事になりました。
そして電話も通話可能に。
一人しかインターネットに繋げず、又その時は電話が使用不可能となっていた以前に比べると本当に便利になりました。
それにスピードもありますので、PCの仕事に携わっているジョン・クロードは嬉しくてここ数日PCの前から離れません。
私は余りシステムのことには詳しくないのですが、PCを通して電話も出来るようで、今日はフランスの友達と長い間仕事の話しをしていました。
このシステムで国際電話をすると1時間ほど話しても1ユーロほどしか掛からないのだそうです。
すごいな~。
このまま行くと20年、30年先のテクノロジーはどうなっているのか・・?!
出来ることならまだぴんぴんした身体で見てみたいものです。

さて、今年、と言ってももうすぐですが、この2月にトリノで冬季オリンピックが開かれます。
イタリアではどんな騒ぎですか?と言うメールを頂きましたが、今のところまだ特別な盛り上がりはありません。
TVを見ていてもそんな祭典が1ヶ月後に迫っているなんて全く感じないほどニュースにもなりません。
それで今日は特別にTVのニュースを見てみましたが、ニュースの最後にヴェニスで聖火の受け渡しがゴンドラ同士で行われたと、伝えられただけです。
これだけ・・・?
私の周りの人達もオリンピックのことなど話題にもしません。
そんなことより自分達の生活の方が大事、と言うか、他の州でやっていることなどには興味がない、と言うところでしょうか。

私は昔からオリンピックなど世界中の人達が集まる祭典は大好きなのですが、このトリノ冬季オリンピックに関してはイタリアに住んでいるのにまったく情報がありません。
選手村とか聖火台などはサイトの日本のニュースで始めて見たくらいです。
まあ、開会まで後3週間余りありますから、まだまだ先の話し、なのでしょう。
イタリア人は物事が目の前まで迫らないと行動を起こさないと言われますが、とにかくゆったりしています。
私が見習わなければいけないところです。

冬のトスカーナ。
とりとめのないことを今日は書きました。
春が近づいているのに、なかなか冬眠状態から抜け出せない私です。