Kiyomi D,

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新年の初笑い

new year

皆様あけましておめでとうございます。
今年2007年もよろしくお付き合いお願いいたします。

ここトスカーナは年末からずっと暖かい日が続いています。
まぁ本格的に寒くなるのは1月からだから、と思っていたのですが未だに冬の寒さにならず、このまま進んでいくと春、夏はどうなるのかなと少し心配にもなるところです。
エルニーニョ現象でしょうか。
まぁ、心配してもどうなることでもなく、春のように暖かい太陽を楽しむことにしましょう。
どうせその内、心底冷える寒さがやってくるでしょう(・・かな?)

私の年末と言いますと、2005年はジョン・クロードがインドから帰ってきたばかりだったので静かに2人で過ごしましたが、今年の年末(と言うか去年2006年の年末ですね)はいつものように友達とチェノーネへ行ってきました。
チェノーネとは年末にする遅い夕食のことで、どのレストランも特別メニューを用意し客は予約制で最後の晩餐を楽しむものです。
アペリティブで雰囲気を盛り上げながら、先ず前菜を食べ始めるのが9時頃。
そしてプリモが2回、セコンドが2回、最後のデザートが出て食べ終わる頃が丁度真夜中の12時になるようになっています。
シャンペン(これはフランス製、イタリア製はスプマンテ)を用意して5,4,3,2,1とカウントダウンしながら丁度年が変わったところで「アウグーリー!!」かんぱーい、となるのです。

私たちが行ったレストランはお隣の町ヴォルテッラにある「デル・デゥッカ」です。
オーナー夫婦とも親しくしているレストランですが、ここのチェノーネに行くのは初めて。
工夫を凝らした目にも舌にも美味しいところですから、友達を誘って行ってきました。

一緒に行った友達はトスカーナ日記にも写真で数回出てきましたが、 海側の町に住んでいる若い(30代後半)カップルです。
彼は警察官。
彼女は数カ国語が話せるため翻訳などでこちらに住んでいる外国人の助っ人をしています。

この警察官の彼(クラウディオ)ですが、制服を着ていないと彼が本当に警察官なのか疑ってしまうほど、くだけています。
先ず話しが大好きでよく喋ります。
それもおもしろ可笑しく喋ります(と言うか、これが地のようです)。
その中にジョークも入り一言一言が傑作。
イタリア人ですからジェスチャーも多く、もう一人でコメディアンしています。
そのお陰で彼に会うとげらげら笑ってばかり。
至極消化によいというか、この2人と食事をした後は胃を重く感じたことがありません。

一度彼に交通規則のことで訊いたことがあります。
私達:
シートベルトをしないで車に乗っていて警察官に見つかるとポイント2点が引かれ更に罰金を支払わないといけないが、その警察官がシートベルトをしているところは見たことがない。いいのか?
彼:
警察官は何かあったら直ぐに飛び出さないといけないから、シートベルトはしなくていいのだ。
(爆笑)
(・・・って、本当ですか・・?)

彼女(アンジェラ)の方は、イタリア人の両親が出稼ぎでスイスに住んでいる時に生まれ、学校はスイスの学校へ行きましたからスイスドイツ語とドイツ語はペラペラ、そして勿論イタリア語、それにフランス語と英語を流暢に話せるすごい女性です。
でもスイスで育ったためイタリア人にしてはちょっと四角四面な、几帳面すぎるところも少々ありますが、そんなことをカバーしてしまうほどの可愛いさがあります。
こんな彼女とくだけた彼が恋に陥ったのですから、面白いものです。
彼女の髪はクリクリカーリーヘヤーなのですが、それを見た彼が“天使のようだ”と思ったのが恋の始まりだとか。
天使とは正に彼女の名前通り。
可愛いお話です。

彼らは海側の街に住んでおり、私たちはトスカーナの郊外です。
彼らに言わせると“私とジョン・クロードは山里向こうに住んでいる”らしくて、遠いことを理由に簡単に我が家まで来てくれません。
もっぱら私たちが行く方。
行き来するのに片道1時間ほどしかかからないのですが。
そう言う理由で頻繁に会うことはないのですが、美味しいもの、ワインが楽しめるとなると集る仲間です。
ちなみに私たちがチェノーネで飲んだワインは(ワインだけは各自で別オーダーでした)先ずプロセッコ。
これで乾杯した後はシャンペンでプリモを食べ終わり、そして赤のモンテベルティネ社のレ・ペルゴレ・トルテでセコンドを楽しみました。
この赤ワインが大変美味しくて、私たちは新年の乾杯にもシャンペンではなくこの赤ワインでお祝いしました。

と言うことで、げらげら、あははは、と笑いながら新年を迎えました。
笑う門には福来たるで、今年もいい年になりそうです。
明日6日はベッファーナでお店等全てお休み。
ベッファーナとは魔法使いという意味で、この日は沢山の街で市場が立ち、ギョロ目にかぎ鼻、頭にスカーフを被り長いスカートをはいてほうきにまたがった魔法使いの人形が売られます。
これを買って家に飾っておくと1年間安泰でいられるのだそうです。
そしてこのベッファーナが過ぎると、いよいよクリスマスから続いていた祭日が終わります、と言うか、イタリア人から祭日気分が抜けます。
来週から本格的にイタリア起動開始。
2007年の始まりです。
この1年、又元気で楽しく過ごしたいと思います。

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