Kiyomi D.

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アーモンドの花

Spring

トスカーナにも寒い日がやってきました。
まだ2月だし、このまま冬が終わることはないだろうとは思っていましたが、日中気温5度ほど、夜はマイナス1~2度と言う、冬らしい寒い日が1週間続きました。
ただ、いつも書いていますが我が家はセントラルヒーティングのお陰でぬくぬく。
寒さなんて全く感じません。
外に出れば寒いのでしょうが、寒くなったと思った途端、ジョン・クロードが風邪を引いてしまい、その介護をしていた私もうつって風邪を引き、結局寒くなった1週間は外に出ることなく冬眠する熊のように家に引きこもり、寒さ知らずに過ごしてしまいました。

今回の風邪は風邪と言うよりもインフルエンザだったようで、ジョン・クロードは39度近くの熱が3日間続いて顔が真っ赤。
治りかけたところで私が熱を出し、平熱36度、サウナに入っても汗をかかないという私が37度6分の熱で記録を打ち出し、頭ガンガン、身体フラフラで二人一緒に寝込んでしまいました。

一緒に寝込むのはスイスで私が気管支炎、彼が風邪を引いたとき以来で約10年ぶり。

風邪の症状にも色々あり、鼻水が出て困る、鼻をかみすぎて鼻の周りが赤くなる、咳が止まらない、等がありますが、今回は二人とも熱が続きました。
我が家には薬と言えばアスピリンしか常備しておらず、後は、特に風邪は時間に任せるしかないと私たちは考えていますので、ホットレモンやカモミラなどのハーブティーを飲んだり、足のマッサージをしたり、メンソーレオイルを胸に塗ったりして、ひたすら治るのを待ちました。

ただ、そんな中、部屋が乾燥しすぎていると風邪を引きやすいということをPCで発見し、こりゃあどうにかしないといけない、と考えたのです。
ヨーロッパは日本に比べると絶対的に乾燥しています。
夏はそのおかげですがすがしく過ごせるのですが、冬は肌荒れ、風邪を引きやすい原因になるようです。
ということで、二人とも風邪が治った今日、加湿器を探しに町へ行ってみました。
小さな町ですから簡単な物しかありませんでしたが、でもそれで十分。
早速買って帰りました。

水を注ぎ込んでスイッチオン。それで終わり。
少し経つと水蒸気が立ち登り、部屋の湿度が上がっていきます。
理想的な部屋の温度は22~23度、湿度は50%だそうです。
40%に達しなかった我が家の部屋でもこの加湿器で直ぐに50%になり、優れものです。
今晩は30%程しかなかった寝室の湿度を50%に上げて寝る事にします。
昨日まで寝ている間に喉が乾燥して咳が止まらなくなることがありましたが、今日からはもうそんなこともなくなるでしょう。
こんな小さな機械で人生に新たな潤いを与えられるなんて、感動ものです。

風邪で寝込んでいる間に、外ではアーモンドの花が満開になりました。
我が家の窓から見えるのですが、風邪を引いていたため木の近くまで行って写真を撮ることが出来ませんでした。
それで、先月はスペイン、今月はポルトガルに滞在していらっしゃる長野の早苗さんから送られてきた写真を紹介させていただきます。
ポルトガルのアーモンドの花ですが、トスカーナのものも同じ様子です。
花びらが桜の花によく似ています。
真っ白、薄いピンク、濃いピンク色があります。
寒かったトスカーナですが、頑張って咲き続けました。
今日から又暖かい日が戻ってくるそうで、木々もホッとしているでしょう。