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10月のトスカーナ

10月は一度も更新しませんでしたトスカーナ日記(もう日記とは言えないかも)ですが、私は相変わらず元気に暮らしております。

トスカーナの10月というと、葡萄とオリーブの収穫でしょう。
葡萄の収穫は、早い地区では8月の末から始まりますから、遅いところでも10月の中旬くらいには終わります。そして10月後半に始まるのがオリーブの収穫です。

今週に入ってから急に気温が下がり冬のように寒くなったイタリアですが、ちょうどその頃からあちらこちらでオリーブの収穫が始まりました。
400本近くある大家さんちのオリーブの木々も収穫を待っていますが、今日の日曜日は強い風と雨の天気になり(その代わり暖かい)、雨が降ると、と言うかオリーブの実が濡れていると収穫は出来ないそうで、来週の木曜日くらいまでは待たなければいけないようです。
葡萄とオリーブの収穫の模様は以前の日記に詳しく書いておりますので、そちらの方をご覧ください。

秋には、この他にトリフュのお祭りや栗のお祭りが各町であります。
ただ、トスカーナにもう10年も住んでいる私は、こういうお祭りに出かけていくこともなくなりました。葡萄の収穫を見に行くことも、もうありません。
ただただ毎日、静かなトスカーナ郊外の生活を楽しんでいます。
そんな折り、今月の中旬になりますが、トスカーナ大好きで、トスカーナには既に6回来られた女性が今年も日本からいらしてくださって、彼女のご希望でグロセットにある、チーズやワインメーカーで知られているFattoria Parrina http://www.parrina.it/ へ久しぶりに遠出をしてきました。

ファットリア・パッリーナでは羊や牛のチーズ、そしてマレンマ地域の特徴あるワイン、それからオーガニック(こちらではBioといいます)の野菜や果物を生産し、それらを直売しています。
昔のボルゴを改築してアグリツーリズモも経営しており、それらの家々はマレンマの郊外に静かに佇んでいました。
カメラを忘れていき、写真は一枚もありません。
ベジタリアンの私は、Bio製品を直売しているお店でチーズやリンゴジュースなどが購入出来て大喜び。そして、ご一緒した女性と久しぶりに沢山の日本語を話しました。
日本語はカクカクしていて、久しぶりに長く話しをしていると口がおかしくなるのは私だけでしょうか。舌が回らなくなります。
アルファベットで書かれている言語の方が発音するには滑らかで、いつまで話をしていても疲れません。面白いものです。これも慣れなのでしょう。

トスカーナ日記の更新をしようと、いくつかの写真も撮っていますが、毎日の生活が優先で、なかなか書けないでいます。
アイルランド人家族との再会や近くにいるのにそうそう会えない友人達との再会などを挟みながら、私はゆったりとしたトスカーナの生活を営んでいます。

そうだ、土曜日の真夜中に時間が冬時間になりました。日本との差は8時間。
最近は朝7時になっても外は暗い闇で、ベッドから出るのが少々辛かったところですが、明日からは今朝の7時が6時に変更ですから、1時間遅れの明日の7時は今までに比べてずっと明るくなります。・・分かりますか?
その代わり、夕方は早くから暗くなるのですが・・。
秋が冬に移り変わろうとする時期を、私は甘い柿を食べながら目と肌で感じている毎日です。(柿はわが家の前にある木にたわわです)