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フェスティスピリット

6月26日、私はサン・トロッペ近郊の森で開いたフェスティバルから10日ぶりにトスカーナヘ帰って来ました。
このフェスティバルは「フェスティスピリット」という名前でジョン・クロードと同僚二人が去年から開催しているもので、瞑想各種、ヨガ、太極拳、気功、タントラなどをやっている教師を招待してコンフェレンスやワークショップを開き、各地からやってくる参加者達に自由に経験してもらうという主旨のものです。参加者達はパリを含めフランス各地からやってきます。
今年はワークショップにインド音楽や声楽も加え、参加者達に喜んでもらいました。
夜はコンサートが開かれます。世界的に有名なバンドはまだ招待出来ませんが、そこそこに名の知れたバンドを招待して盛り上がっています。
去年は各国を巡っているドイツ人バンド、そしてフランス人カップル、今年はRed Fulkaというインターナショナルな3人組、そしてアメリカの4人組バンドに来てもらいました。
Red Fulkaのコンサートでは、もう最初の曲からみんな総立ちで2時間半踊りっぱなし。私も何十年ぶりかで踊りました!トスカーナに来る前は時々ディスコ等に行って踊っていましたが、トスカーナ郊外に来てからはそういう場所も機会もなくなり、今回のフェスティバルでは心置きなく踊ってきました。楽しかったー!

今年のフェスティバルは6月21日、22日、23日の3日間でした。
会場の飾り付け担当だった私は、去年からいろんな飾りを考えだし、作ってきました。その飾りを車に詰め込み、18日トスカーナを出発。
竹で作った飾りがあまりに長くて、車の助手席を倒してかろうじて乗せました。私は運転席の後ろに座りましたが、普段は後部座席に座る機会がないので、なんだか小さな子供に戻ったような感じでリラックスしました。
後部座席に座っている子供って、こんな風に風景を楽しんだりしながら何の心配もなく座っているのでしょうね。
飾り付けはチームメンバーに助けてもらいながらフェスティバルが始まる前に完成。
飾りが「日本っぽいね」と皆に言われたのは、のれんや吹き流しを作ったからでしょうか。
色を塗って目を描いた石も評判良くて、「見ているだけで楽しくなる」と言う人や、スマートフォンで写真を撮って友達や家族に送る人もいました。作った甲斐がありました。

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いろんな顔の石は35個作り、あちらこちらに置きました。右はコンフェレンスが開かれる場所にある大きな張りに垂れ幕のようなものを作って飾ったところ。写真の真中はチームメンバーのパトリチア、右端は彼女の18歳になる娘エロディン。

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プールの真ん前に花柄ののれんを作って飾りました。幅は3mあります。

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旗は10本作り、メイン通りに並べました。

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レストランへ行く道にある木の門。時々大きな車が通るので上から垂れたものは駄目と言われ為、4本の柱を花柄の布で包んでみました。

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私の作った飾りが森の緑に色を添えました

23日、フェスティバルが終わった午後5時過ぎ、チームメンバーで飾りを取り外し、2013年の「フェスティスピリット」が終わりました。
評判が良かった石は、会場の責任者やスタッフの要望でそのまま置いてくる事になりました。また同じ会場で開かれる別のコンフェレンスやフェスティバルにやってくる人たちを和ましてくれる事でしょう。
私たちのチームメンバー10人はフェスティバルの終わった後、プチバカンスを楽しむ為にそれぞれがそれぞれの場所へ散らばって行きました。
年に一度のフェスティバルで会うだけのチームメンバーですが、気心の知れたいい仲間達。また来年!ア・ビアント!

さて私とジョン・クロードは、プチバカンスをフランスとイタリアの国境にあるマントンという町で過ごしました。
マントンはモナコの隣町で、モナコと同じように岩肌の絶壁が地中海に流れ込むような地形に作られた町です。
透き通った海はエメラルド色に輝き、ヤシの木とマゼンタ色のブーゲンビリアの花が咲き乱れていました。綺麗な海があると旅行者が集まることになり、マントンも沢山の旅行者がやってきます。
ヨットハーバーもあるマントンですが、「金持ちの国」という雰囲気が一杯のモナコに比べると、若干、旅行者が少なく落ち着いた感じで、リラックスするにはいいところです。
プチバカンスはカンヌやモナコ等の賑やかなところは避けて静かなところがいい、と思っていた私たちには最適でした。
良いレストランはないかな、とネットで探していたら、マントンの町外れに(イタリアに入る直前)ミシェラン2星のレストランを見つけ、行ってきました。
レストランの名前は「Mirazur・ミラズール」http://www.mirazur.fr/

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左の写真はレストラン・ミラズールの店内。目の前に地中海、右手にマントンの旧市街が眺められます。

1星だったのが2年前に2星になり、今年もそれを継続したそうです。
私たちはお昼を予約したのですが、予定より30分も早く到着してしまい、外は暑いので中で座って待てないかなとレストランの中に入ってみました。そうすると、ちょうどミラズールのシェフが誰かと打ち合わせ中で、それでも私たちに気づいた彼は笑顔でスッと立って私たちを窓際の席に案内してくれました。
とても気さくな人で、こんな人が作る料理はおいしいに違いないと確信。
レストランの店内はすっきりモダンです。そして、岩の上に立つレストランからの眺めが素晴らしい。目の前に地中海が広がり、右手にマントンの旧市街が眺められます。
料理は本当に美味しかったです。今回だけでしょうか、いろんなところにショウガが使われていて、いい刺激になっていました。
メニューはいくつかありますが、その日のマーケットで手に入った材料で作る為、何が出てくるのか分からないという楽しいもの。
私たちは肉は食べませんと伝えて、おいしい野菜やお魚を堪能しました。
レストラン・ミラズールはモナコから車で10分ほどのところにあります。もしモナコに滞在される機会がありましたら、ミラズールでのお食事、おすすめです。

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左はメインディッシュの魚と野菜。魚は地中海で捕れる魚だそうです。右は二つ目のデザート。この後コーヒーを頼むと、コーヒー用にモカロンや塩キャラメル、チョコレートなど6種類ものお菓子が出て来ました。ごちそうさまでした。