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オリーブの収穫

マイルドな気候だったトスカーナに、先週の土曜日から強い北風が吹き始め、気温がかなり下がりました。
トスカーナだけではなくイタリア全土に強い風が吹き、北イタリアのジェノバでは風速100kmの強風が吹いて、樹齢100年の木が倒されてしまったそうです。
雨も良く降り、浸水した街もあるようです。
風が吹けば強風、雨が降れば大雨、近頃のお天気は極端です。

そんな気候の中、昨日はすっかり晴れてくれたので、大家さん家のオリーブの実の収穫が始まりました。
大家は仕事柄、殆ど家にいないので、彼の従兄弟夫婦がオリーブ畑の世話をしていますが、その夫婦を助ける為に、昨日は夫婦の兄弟、大家さんの奥さん、次女、ボーイフレンド、そして私とジョン・クロードが手伝いに向かいました。オリーブの木は400本あります。
みんなそれぞれ仕事があるので、作業はお昼からになります。
男性陣は機械を使ってオリーブの実を落とし、私たち女性は、背の低いオリーブの木の実を手で採ります。ほんの4~5年前まで機械等なく、全て手で採っていました。
大家さんのオリーブ畑は谷にあり、地面は緩やかな坂になっています。
そんな地面では滑らないようにと足を踏ん張っていなければいけないので、かなり重い機械を使う男性陣も、手で高いところにある実を採る女性陣も、普段は使わない筋肉を使います。
昨日は2時から5時まで作業が続きましたが、夕方になるとみんなすっかりお疲れモードでした。
それでも、みんなで谷にある従兄弟の小屋(と言ってもキッチンや暖炉、トイレ、シャワー室もある立派な小屋ですが)に集まりお茶を飲み、クッキーをつまむとホッとしてしまいました。
暖炉には火が燃えていて、更にリラックスします。

昨日は全てのオリーブを収穫出来なかったので、これからまた総出で収穫に向かいます。
明日から雨の予報が出ているので、今日中に終わってしまわなければいけません。週末は雪が降ると言う人もいるのですが。
オリーブは、強風が吹いたからなのか、今年も少ないですが、でもみんなで何かをするという事が楽しくて、私も頑張って収穫のお手伝いに行ってきます。