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人生いろいろ

今週の水曜日、私たちはフランス旅行から帰って来ました。
旅行と言っても2人の友達に会うのが目的だったので、正味3泊4日の遠出でした。
16日の日曜日のお昼過ぎに我が家を出て、私たちのお気に入りになっている街マントン(イタリアとフランスの国境にある街)へ直行です。
今回の拠点はこの街にあるホテルHotel Rivaにしました。ここもすでに4回は利用している、海が目の前にあるお気に入りのホテルです。
コート・ダジュールで一番太陽が多い街といわれるマントンは、今回私たちが行った時も温かい太陽で迎えてくれました。
なんと、海では泳いでいる人も!海水は18度だとか。

さて、翌日の月曜日は珍しく曇り空。
マントンから車で約1時間、ニースとカンヌの間にある街アンティーブに住んでいる友達Yを訪問しました。
彼女は5年前にインドから2歳になる女の子を引き取っています。
彼女がちょうど40歳になる時で、彼女は結婚しておらず、たった一人で養子縁組を組むのは大変だったようですが、なんとか無事に女の子を引き取ることが出来ました。
数回、わたしたちも女の子に会っていますが、今回はいよいよ学校に通うことになったと言うことで、改めて会いに行ってきました。
学校は普通の学校ではなくプライベートスクールです。
プライベートスクールの方が綺麗なフランス語を習うから、と言うのが彼女の、というか彼女の両親の考えで、そちらに行くことに。
彼女の父親は歴史作家なため、かなりの知識家で、こういう教育のことには口うるさいらしいです。その代わり、女の子の教育費は全て両親が出しているようです。
訪問した友達Yは、プール付きの大きな家(両親のバカンス用)に住んでいるのですが、11月に入ってからの悪天候で家の中に雨が漏り、今、大工が入ってばたばたしていると言っていたので、彼女の家に宿泊するように勧められましたが、私たちはあえてホテルに宿泊することにしました。
ばたばたしていなくても、私はどちらかというと、他人の家に宿泊するよりもホテルに宿泊する方が好みです。気が楽ですから。
彼女とは昼食を食べに出て、夕方4時半になると一緒に女の子を学校に迎えに行き、それから彼女の家に戻って暗くなるまでおしゃべりをしてきました。

さて、次の火曜日はまたいいお天気。
今度はカンヌの小さな街に移り住んだ友達パトリシアを訪問しました。
ここもマントンから車で約1時間弱のところです。
パトリシアは10月の初旬、娘のエロディと一緒に我が家を訪問しています。
パトリシアはエロディの父親とはずいぶん前に離婚しており、6年前から、ある男性と一緒にパリ近郊に住んでいましたが、この男性ともつい最近別れ、一人で南フランスに移り住んで来たのです。
幸いなことに、彼女の友達が沢山家を持っており(!?) 、その内の一軒に住めることになりました。
彼女の友達は、「どうせ空き家だから家賃はいらないよ」と言っているとか。
世の中にはこんな人もいるんですね。
訪問したパトリシアの家はまだ未完成で、キッチンにはクッカーやレンジがまだ入っていない、床暖房がまだ操作していない、電気が時々切れるなど、いろいろ問題があるようですが、そんな状態の中でも、彼女は私たちに簡単なランチを作ってごちそうしてくれました。
家の周りにある庭には、チェリー、アーモンド、リンゴなど沢山の木が植わり、緑が大好きな彼女は大喜び。菜園も作りたいと意気込んでいます。
彼女の仕事はマッサージ。今のところ、パリ市内にある彼女の小さな医院に3週間住み、1週間だけ南フランスで過ごす予定だとか。
南フランスで仕事が増えれば、パリを離れて南フランスに住居を移すと言っています。
彼女は今年60歳になりました。いくつ目かの新しい人生の冒険が始まったところです。

今回、フランスにはPCを持参せず、iPadだけを持って行きました。
4日間だけ家を空けることになるので、iPadでメールチェックさえ出来ればよかったのです。
ホテルでは久しぶりにフランスのテレビを見て楽しみ、それから、すでに4回ほど読んでいる向田邦子さんの本「女の人差し指」をまた読んでいました。
火曜日の夜、トスカーナに帰る前日です、日本ではどんなニュースが出ているかなと、ひょっとiPadで朝日新聞を開いてみると、目に飛び込んで来たのが、「高倉健さん逝く」の見出しでした!
私の大好きな俳優さんでした。素晴らしい九州男子でした。
ショックが大きくて、その夜、私は眠られませんでした。
健さんが83歳になられたことは知っていました。でも、健さんはまだまだお元気で、これからも数本の映画で活躍されると思い込んでいました。こんなに早く逝かれるなんて想像もしていなくて。
ああ人生って、はかないなぁ・・。でも、人生はこれからも続いていきます。
この生きている瞬間を楽しまないと、あっという間に最後の日がやってくるぞと、私は自分に言い聞かせているところです。
健さん、ありがとうございました。

friends

風水を元にして設計されたレストラン。月曜日のお昼時なのに、レストランが満席でびっくりしました。

friends

全部ではありませんが、このレストラン、魚や野菜などはオーガニックのものを使っています。

friends

鯛の胡麻ソテー。左上の魚の上にオーガニックのマークがついています。フランスでは「AB」がオーガニックのマーク。

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友達Yの家で、バイオリンを披露してくれる養女。でも、彼女は乗馬の方が好きだそうです。

friends

彼女は今7歳。フランス語と英語がペラペラで、インドにいた時に習ったヒンデゥー語もまだ少し話せます。

clover

パトリシアを訪問した時に、私が彼女の庭で見つけた4葉のクローバー。クローバーが咲いていたので、4葉はあるかなと思った瞬間に一つ見つけ、その直ぐ後にもう一つ。4葉のクローバーを2つも見つけてしまった私、何かラッキーなことがあるかしら。