Kiyomi D.

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ピサ

ピサは海岸とアルノ川に近い事から港町として発展し、11世紀初頭には正真正銘の自由都市国家として独立しました。12世紀に入ってピサは黄金時代を迎え、このとき教会を始めとする多くの建物が建築されました。

14世紀に入ってピサは次第に衰引し始め、陸上ではルッカやフィレンツェと、海上ではジェノヴァやヴェネツイアと激しい戦いを繰り返し、ついにメデイチ家の支配するフィレンツェに屈しました。でもその後もピサは文化都市として今でも輝いています。ピサ大学はイタリアの中でも高い水準を誇っていますし、御存知の通り、ガリレオ・ガリレイはこのピサの出身です。

ピサの名所旧跡, 大聖堂、ピサの斜塔、礼拝堂、カンポサント等は中心部に集中しており、観光には大変便利です。

12月から3月までは旅行者も少なく、ひっそりしていますが、4月にはいると、イタリア人の修学旅行者が多く訪れ、その後各国の旅行者で10月までは大変賑わいます。

Pisa

有名なピサ塔は10年ほどかけて修復工事が行われてきましたが、御存知の通り、やっとこの6月にオープニングセレモニーが開かれることになりました。でも旅行者が塔に登れるのは11月になり、それも30人づつと限られており、そして入場料も25‘000リレとかなり高く、どれだけの旅行者が昇るのか、そしてどれだけの行列が出来るのかが、今、皆の注目の的になっています。

大聖堂、礼拝堂、カンポサントには一枚の入場券で入場することが出来ます。

さて、ピサ塔の後ろ側を歩いていると妙な像に出くわします。狼が子供の赤ちゃんにミルクを飲ませている像です。これはローマの象徴だったものですが、ローマが教会を通してピサに送ったことで、ピサでもこの像を飾る事になったのです。この像はシエナでも見ることが出来ます。

土産物屋はこれらの建物の横にづら―ッと並ぶように立ち、沢山の旅行者達を待っています。なんだか、日本の温泉町にある土産物屋を想像させられますが。

その他にはカヴァリエーリ広場、時計宮殿、そして数多くある教会の中で、川沿いに立つ小さな教会サンタ・マリア・テッラ・スピーナ教会等が見られます。