Kiyomi D.

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ガーデニング

4月の変わりやすいお天気も峠を越し、素晴らしい「テンポ」(天気)がやってきました。と言うか急に暑くなりました。日中は30度はあるでしょう。
それで、4月中はまだまだ寒い日がやってくるから、という理由で実行できなかったベランダや庭のガーデニングを昨日早速始めました。

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先ずお花を買いに行きました(当たり前です)。うちの町のお花屋さんにはマッシモとその奥さんが居ますが、2人共とても親切で、いろんなアドバイスをしてくれます。それで買ったのが沢山のジェラニゥムとそれからベゴニアの花です。ベランダと庭の壁際にはジェラニゥムを植え、古井戸の近くにある丸い鉢植えにはベゴニアの花を植えました。大家さんちのおばあちゃんも庭仕事が大好きなので、早速私のところへやってきて、一緒に草の掃除などを始めます。家にいる動物達、犬2匹、猫2匹も、どう言うわけか、洗濯物を干していたり、庭仕事をし始めると、近くに寄ってくるのですが、勿論この日も嬉しい付き合いをしてくれました。
庭仕事をしていると、背中が暑くなるほどの良いお天気ですが、普段余り触る事のない土を手にしていると、なんだか自然に帰ったような良い気分になってしまいました。

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庭には勿論いろんな自然な花達が咲いています。そのうちの1つで、今兆度咲いているのがスズランの花で、今年は花が少し少ないかなあ、と思われるようですが、それでもこの可愛らしい鈴のような白い花は、匂いも良いし、可憐なものです。フランスでは5月1日にこの花を贈るのが慣わしとなっていて、車道でも沢山の人達が売っていたりします。私のところにも、コンピューターの前に座っていたら急に主人から花瓶に入ったスズランの花を送られました。そのほかにも、犬と散歩に行く谷間にグラデイオラスによく似たワイルドの花が沢山咲いていた、と言って腕に一杯かかえて帰ってきました。今、コンピューターの回りはお花で一杯です。

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と、庭仕事で気分が盛り上がった所で、大家さんちのおばあちゃんと一緒にトマトも植えることになりました。それで今日はトマト、ピーマン、キューリ、ズッキーニの苗を一緒に買いに行きました。畑は既におばあちゃんの甥が綺麗に耕してくれていたので、後は穴を掘って植えるだけです。畑仕事の前に、おばあちゃんが炒れてくれたコーヒーを飲み、そして靴を履き替えて、さあ一仕事、と思っていたら急に雲が出てきて、雨模様になってきました。もし雨が降れば、畑にはとても良いし、さあ、雨が降ってくる前に植えてしまいましょう、という事で3人で鍬を取り仕事始めです。畑に穴を掘っていくのですが、おばあちゃんが「おばあちゃんの方式でやる?それともお二人さんの方式でやる?」と聞いてくるので、私達は勿論「おばあちゃんの方式でしましょう!」と答えます。何がおばあちゃん方式で、何が私達方式か余りわからないのですが、おばあちゃんの質問が可愛らしくていいです。おばあちゃんが鍬で穴を掘り、主人がそこへ水を入れていき、私が小さな苗を植えていきます。素晴らしい共同作業。やっとピーマンとキューリの苗を植えたところで雨が降ってきました。おばあちゃんは洗濯物を取りこむ為に家に戻りましたが、私と主人は買ってきた苗は全部植えたかったので、雨に濡れるのも余りない機会だし、まあいいかぁという事で、おばあちゃんの「濡れるから家に入りなさいよー」と言う声を遠くに聞き、残りの苗をセッセ、セッセと植えてしまいました。髪の毛も背中も濡れてしまいましたが、久しぶりに、本当に久しぶりに雨にご挨拶が出来たようで、いい気分でした。

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そう言えば今、苺(イチゴ)の時期でもあります。この間はピサにいく途中で苺の出荷に忙しい人達が、その片手間に新鮮な苺を売っているところに出会いました。少々白い部分がある苺でもとても甘くて、私達は1箱買ってしまいました。苺にはビタミンCが一杯あるのですよね。

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先日、朝食の用意が出来たので,隣の部屋でコンピューターに向かっている彼(主人)に,「用意が出来たわよー」と呼びかけました。数分してキッチンに入ってきた彼は、おもむろに「ごめんなさい。昨日は態度が悪くて、謝ります!」と言ってくるのです。「?」の私。「貴方、昨日何悪いコトしたかしら?」と聞くと「なんだ、もう忘れてる…」と二人で大笑いしましたが、もう1度「どうして謝るの?」と聞いたら、実は昨日親しいお客さんがあり、イタリアン夕食を作って楽しくお喋りをした後、遅く彼等は帰っていったのですが、その後片付けをし始めた時、なんだか彼はいらいらしていて、私のする事にいちいち文句をつけるのです。キッチンの匂い消しの為にお香をたくと、「顔に煙たいよ!」と機嫌が悪いし、その後もなんとなくいらいら状態でした。私は余り気にはならなかったのですが、それでもコンピューターの前に座っている彼には挨拶しないで寝てしまったのです。きっとその後、悪かったなあ、としみじみ思ったのでしょう。実は彼は仕上げなければいけないコンピューターの仕事があり、でもお客様が来ていた事で少し遅くなったものでいらいらしたようですが、私にあたった事を後悔した様です。
私も、余り大した事ではなかったので次ぎの日には忘れてはいましたが、でもあの瞬間「何怒ってんのかしらこの人!?」とは思いましたから、やはり謝ってくれると嬉しいのです。
親しい中にこそ礼儀はいるもの。彼に感謝。

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