Kiyomi D.

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クリスマス 2002年

イタリアはクリスマス気分が最高潮、と言った所です。
プレゼントを買う人達で街中がウキウキ、ザワザワとした雰囲気で、そこら中で「アウグーリ!」おめでとう、という挨拶が交わされます。

christmas in Toscana

私と主人は無宗教なので、今までクリスマスと言うものをした事がなく、12月25日でも1月1日でもまったく普通の生活をして、まったく普段のものを食べていました。ですから、勿論クリスマスプレゼント、なるものを買った事がないのです。
もともと、「誕生日の日などは期待しているので、プレゼントはしたくない」という主人は私に特別な日にプレゼントはしてくれませんでしたが、その代わり「へっ?」と思うような、なんでもない時に、ふっと手渡してくれたり、会社にバラの花束が届いたりしました。
でも、イタリアに来てから、ちょっと様子が変わりました。

christmas in Toscana

ところで、イタリア人の家族の絆がとても強い事はご存知ですか?
イタリア人は日に3回以上は家族と電話でコンタクトを取っています。学校に行っている娘と母親、母親と父親、父親と娘、娘とおばあちゃん、おばあちゃんと父親、とにかく家族が携帯電話で強くつながっているのです。ですから夕方になると、誰が何処へ行き、何をしたか、という事をそれぞれ、皆、知っているわけです。

この家族の絆が強い人達が一斉に家族や友達の為にプレゼントを買いに出るわけです。その勢いもまた違っています。
そしてこの勢いにちょっと飲まれてしまったのが私達で、クリスマスはしませんが、でもプレゼントを買って親しい人にあげる事を去年から始めてしまったのです。

それで昨日、シエナとフィレンツェへプレゼントの買い物に行ってきました。
何処も沢山の買い物客で一杯でした。
シエナで一番古いお菓子やさん「ナンニーニ」では、シエナ名物、トスカーナ名物のお菓子「リッチャレーリ」を買う人の行列が出来ていました。ちなみに北イタリアではクリスマスには「パネトーネ」を食べる習慣があります。

そこで私達もクッキーを買い込み、そそくさとフィレンツエ近郊のアウトレットに進みます。ここでは大家さんちの娘さんにグッチの指輪を買いました。
以前から彼女が欲しい、と言っていた「G」のマークのある指輪で、アウトレットですから通常よりも安くなっている料金の又50%引きで売っているのを知っていましたので、それを購入。27ユーロでした。
その横に並んでいるアルマーニのお店で、主人が柔らかいからと気に入ってしまったTシャツを15ユーロで買った後は、フィレンツェへ向けて高速を走ります。

christmas in Toscana

フィレンツェはいつものように混んでいましたが、主人はもうフィレンツエは自分の庭みたいなもんだ(!)、というくらい良く知っていますので、脇道をスイスイで簡単に駅の駐車場に車を入れました。

既に5時近くて、外は暗くなり始めていました。
クリスマスのイルミネーションがそれは綺麗に輝いていました。
ショーウインドウが綺麗に飾られていて、見るだけでも楽しい。

寒い日でしたが、ここでも沢山の人達がお買い物に出歩き、旅行者はそれにちょっと圧倒された感じです。私達もお目当てのお店で買い物をした後は、サンロレンツオ通りにあるオープンマーケットにも行ってみました。いろいろ安くて面白いものが見つけられて、たまにはいいものです。このマーケットは毎日オープンしていますから、旅行者の皆様、どうぞ行って見てください。

と言う事で、無事お買い物を済ませ、今日はそれに綺麗な飾りをつけて、それぞれの家庭に届けてきました。プレゼントはクリスマスツリーの下に置かれ、12月24日の夕方まで開けられるのを待つ事になるのです。

christmas in Toscana