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Hostellerie de Plaisance(オステロリー・デゥ・プレゾンス)

先々週、ボルドー近郊の町サンテミリオンに滞在した時に行った2星のレストラン、オステロリー・デゥ・プレゾンスのことについて、忘れないうちに書いておきます。
サンテミリオンの古い教会近くにある駐車場に車を止めて石畳の道を数メートル歩くと、目の前にレストランの建物が見えてきます。詳しくいうと、レストランのキッチンが目の前。2階はロレ・シャトー系列のホテルになっています。
その建物に沿って左側に歩いていくと、レストラン・ホテルの玄関に行き着きます。


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私の後ろがレストラン。左側が玄関。キッチンは建物を右側に戻ったところにあリます。
玄関の外にスタッフが一人待機していて「ようこそいらっしゃいました」と挨拶してくれます。彼女にドアを開けてもらい中に入ると、「ボンジュール」「ボンジュール」「ボンジュール」と挨拶の嵐が降ってきて、一瞬びっくり。ホテルとレストランのレセプションが同じなので、座っている数名の女性スタッフたちから一斉に声がかかったようです。礼儀正しいスタッフたちですが、笑顔が優しく素敵なのでちっとも型苦しさを感じません。

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広いワンホールのレストラン。テーブルが適度な間隔を保っているので、隣のお客さんが気にならないのがいい。
さすが有名なワイン産地のレストラン。左側に素晴らしいワインの貯蔵庫があります。

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まずはアミューズブッシュ。左側はそば粉のせんべいの上にクリームチーズ、右上はサーモン、右下はマッシュルーム。食べ物を引き立てる飾り(土台)が凝っている!

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私たちは、前菜、メイン、デザートのメニューをとりました。肉類は食べないと伝えて、あとはシェフのおまかせです。
上はアミューズブッシュの二つ目。りんごとラディッシュの細切りにホースラディッシュのジュースと(米)ぽんぽん菓子。

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自家製のほかほかパンとバター。

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前菜。ここで普通は肉類が出てくるところ、私たちの場合は、シャンピニオンを使った料理でした。
地元のミッシェル・デルマという人が作っているシャンピニオンだそうです。目の前でブリオッシュを半分に切ってくれると、中からシャンピニオンが丸々1個分姿を現し、トンカ豆のエスプーマも手伝って、お皿からシャンピニオンの香りがフワ~~と立ち登りました。こんなにはっきりとシャンピニオンの香りを嗅いだのは久しぶりです。

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メインの魚メルルーサ。地元では唯一の女性漁師が獲った魚だそうです。へ~~(!?)飾りにアスパラガスや海豆など。

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メインのお皿が終わると、いつものようにチーズのワゴンがやってきました。私たちはいただきませんでしたが、いろんな種類があるのには驚きます。

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デザート1。ラモテ・モントラヴェのルバーブのジェリー、oxalys(三つ葉のような植物)の白い花とフォルマージブロン。

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デザート2。ドルドーニュ苺のソース、メレンゲの上にフレッシュクリーム、ピンクのベリーの飾り。可愛い。

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最後にコーヒーを注文すると、さらに新しいデザートが出てきました!手前はイチゴのアイス、その上にあるのはボルドー名物のお菓子カヌレの型をしたチョコレートがカヌレ型の上に乗っています(ちょっとややこしい・・)、そのさらに向こうにあるのは口の中でトロンと溶けるクリームチョコレート。
出てきたコーヒーも美味しくて、お腹いっぱいになりました。ごちそうさまでした。

この2星のレストラン、内装やメニューを新しく変えて、3星を目指しています。3星はミシェラン側の要求も大きくて大変なようですが、いつの日か、トップに登る日がやってくるのかもしれません。
わたし的には一つ星レストランが一番気楽でいいのすが、まぁ、それは・・・。

今日は5月晴れか、雲ひとつない青空が広がりました。気温も26度まで上がり、ほっと一息ついています。明日からまた天気が崩れて、雨も降り始めるようですが、それも自然、その日その日を大事にして、楽しく過ごすことにしましょう。

みなさま、5月も中旬。終わってしまわないうちにお楽しみくださいませ。