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沖縄3ー市場と残波岬

沖縄の風は強い。毎日吹き荒れる。スノーケリングやダイビングにやってくる旅行者たちは、特に有名な「青い洞窟」を目指してやってくる人たちは、運が悪いと近くまで行けない日がある。というか、少々強い風でも連れていってくれるダイビング店があり、大丈夫かなとこちらが心配になることもあったけれど、流石に強風の日はそこまでのゲートは閉まっていました。
私たちの沖縄滞在5日目も、太陽は出ているのだけど風が強く(沖縄の人たちには普通かな?)、この日は地元の市場へ沖縄の野菜や果物を見にいってきました。

昔の日本の市場の雰囲気というか大雑把な感じの陳列スタイル。これはパイナップル。畑から採ってきたばかりという姿。

大好きなパパイア。この時期、沖縄では緑のパパイアを「しりしり」のように刻んで食べることが多いそう。

初めて見るドラゴンフルーツ。名前がすごい。レストランで出してくれたので食べてみると、真っ赤な実が甘くて柔らかくてジューシーで美味しい。驚いた。

恩納村にある「おんなの駅」市場。入口先ではフルーツやアイスクリームが座って食べられます。

さて沖縄滞在6日目。外を見ると、うわっ、風がない!早速、外に飛び出して、読谷村にある残波岬灯台へ行ってきました。高さは地上から灯火まで28m、平均水面上から灯火まで44m。てっぺんまで99階段。往復約200階段を登ってきました。結構狭い階段を登るので大変ですが、途中で、「ちょっと休憩しましょう」「水分補給をしましょう」「ここで半分です」などと書かれた案内があり、ホッとします。

てっぺんです。登る人が少なく、ゆっくりと目の前に広がる海と空を楽しめました。目の前の美しさに動けなくなりそう。

2kmも続く段崖絶壁。雄大な景観です。そしてこの日発見したのですが、沖縄で風がないと途端に暑くなる。自然はうまくできています。

沖縄のシンボル「ガジュマル」の木。沖縄地方では「キジムナー」と呼ばれ、精霊が宿るといわれているようで、海外でも神聖な木として扱われてきたようです。沖縄では街路樹として植えられていたり、公園などでもたくさん目にします。

いつものように風は強いけれど、良いお天気の日。うるま市にある海中道路へ。海中道路?と驚いたら、海の中を走るのではなく、真っ青な海の上を突っ走る全長約5kmの真っ直ぐな道路でした。4つの島を繋いでいるのだそう。その名も「あやはし(美しい橋)海中道路」。途中、「海の駅あやはし館」のある歩道橋に出てみました。どこをみても素晴らしい眺め。奥に見えるピンクの屋根の建物が「海の駅あやはし館」。琉球王朝時代から伝わるまーらん船という木造船の形をしているらしいけれど、写真では船首が切れていて分からない。中はレストランや沖縄のお土産が売られています。
もうこの真っ青な海と空、沖縄がどんどん体の中に染み込んできて、忘れられなくなりそうです。海好きのジョン・クロードも嬉しそう。

沖縄8日目、最終日。関空への飛行機は夕方の7時台でとっていたので、一日中余裕があります。10時にアパートを出てお気に入りの「おとなりやさん」でパンを買い、近くのヴィーガンレストランでコーヒーを飲んで遅めの朝食。これでこのお店たち、そしてお店の人たちともお別れかと思うと、ちょっとしんみり。また戻って来れるね、と話しながら那覇へ出発。早々に那覇のレンタカー店に到着し車を返したら、飛行機の時間までまだ時間がたっぷり。それで従兄弟にも勧められていた有名な「国際通り」へ行ってみる事に。空港からモノレールが出ていて便利。
さて国際通り、雑貨店、レストラン、デパート、サービス、ホテル、お土産屋など約600店がこれでもかというほどギシギシ、キラキラと立ち並んでいます。ずっと沖縄の海辺や郊外にいた私たちの目には正直、派手すぎた。お腹が空いていたのに気に入ったレストランも見つからず、一応1.6kmある国際通りを歩きましたが、沖縄最後の思い出としては良いチョイスではなかったなと後悔。

早々と空港へ行き、お昼に入ったお寿司屋さんが良かったのです。老年の寿司職人さん3人が寿司を握っていて、冗談も飛ばしながら優しくて、沖縄を離れる寂しさをホッと癒してくれました。寿司も美味しかった。
沖縄、また戻って来たい。私の心の何処かで繋がりがあるような、そんな気持ちが胸を満たしています。