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Rififi Studio


ネットで購読している朝日新聞には、京都で見つけたユニークなレストランやティーサロンなどが時々紹介されます。先日は、西陣に隠れ家レストラン「Rififi Studio」を見つけたという記事があり、オーナーはなんとフランス人だとか!2021年の10月にオープンしたらしいので新しいレストランです。
載っているお昼のメニューの写真を見るとどうもベジタリアンのよう。いつもベジタリアンやヴィーガンのレストランを探している私たちには興味津々。その上オーナーがフランス人ならジョン・クロードが久しぶりにフランス語で話ができるかもしれません。ジョン・クロードに伝えると、早速彼は予約の電話をかけてみました。

「モシモシ・・」と優しい声で返事があり、「フランス語で話せますか?」とジョン・クロードが訊くと「ウイ」という返事が帰ってきました。オーナーの名前はピエールさん。彼のインスタには、日本語レベル2と書かれているので、日本語はまだ得意ではないようです。それにたった一人でレストランを経営しているので、「時間と心に余裕を持ってお越しください」と書かれています。

「Rififi Studio」は長屋が並ぶ細い長い路地を入った突き当たりにあります。知らないとこんなところにレストランがあるなんて絶対にわからない場所です。目印は玄関にぶら下がっているRififi Studioと書かれた大きな木のスプーン。
予約をした私たちは余裕で玄関のドアをガラガラと開けました。そしてびっくり。お店の中はすでに人でいっぱい。と言っても全部で10席ほどしかありませんが。元は西陣織の工場だった建物だそうで、内装は素朴ですが高い天井が気分をゆったりさせてくれます。

それにしてもオーナーのピエールさんは忙しそう。朝にパンを焼き、レストランでオーダーを取ったら料理をしてサービスする。席が空くとアルコール片手に片付けをする。会計も彼。
見ているこちらが「ちょっとお手伝いしましょうか?」と尋ねたくなるような。でも、そんな彼は慌てない。あくまでも自分のペースで物事を進ませていきます。
試しに、私たちが食べ物にありつけるまでどのくらい時間がかかるだろうかと測ってみたところ、最初の飲み物がやってくるまでに40分かかりました。行ってみようかなと思われている方、時間に十分余裕を持っていかれることをお勧めします。

最初に出てきたのはカリフラワーのスープで生姜がアクセントになっていて、美味しい。

「地中海料理」の日替わりプレート1500円。ピエールさんは仙台のパン屋さんで1年半修行を積んだそうで、大ぶりのアーモンドが入ったパンとクミンを練り込んだフォッカチャは流石に美味しい。プレートには彼自身で作った京野菜をたくさん使い、Sutudioと呼ぶだけあり、いろんな味付けにチャレンジしています。
メニューは日替わりプレートだけ、コーヒー、デザートはありません。
金〜日曜のみ営業。10:00〜18:00 売り切れ次第終了

どこまでも控えめで静かに話すピエールさん(左)とジョン・クロード。なんとなく二人とも同じスタイルでカメラに向かっていますね。やっぱりフランス人同士・・?